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どうする?うちの子どもの「マネー育」

【3~4歳】ごっこ遊びや絵本からマネー育を始めてみよう!

  • LEE編集部

2018.08.13

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電子マネーでの買い物、祖父母からのおこづかい……。子どものお金を取り巻く環境に、「このままじゃ、金銭感覚が身につかない!?」と不安を感じる人も多いのでは?

そこで、今話題の「マネー育」について、ファイナンシャルプランナーのたけやきみこさん、八木陽子さん、マネックス証券アナリストの益嶋 裕さんに、お話を伺いました。

子どもの将来のためにも、今日から始めたいマネー育を年齢別にお届けします。

この記事は2018年7月7日発売LEE8月号の再掲載です。


3~4歳ってこんな時期
言葉を理解して会話もできるように。遊びや読み聞かせの中から、ものの大切さ=お金の大切さを知って、心を育む時期です。

 

 おみせやさんごっこをするときは、お金のやりとりも加えてみる

ただごっこ遊びをするのではなく、「お金を介在させる」ことがポイント。

「おもちゃのお金でいいのでやりとりすると、ものには値段があり、お金との対価で商品を購入できると肌で知ることができます」(八木さん)

「正確なおつりの金額などはまだわからなくても、現金の授受の練習になるので○。できれば子どもに値段もつけてもらい『今日はなぜこんなに高いの?』などと会話しながら進めても」(たけやさん)

 

 貯金箱を渡して、お金を貯めることを教える

小さな子どもは、実際にお金を目にして触れることで、その価値や重みを感じやすくなるそう。

「わが家では、お年玉などで親戚にもらったすぐに使わないお金を、貯金箱に入れておくようにすすめています。だんだんと貯まっていくのが重みでわかるし、子どもが『使いたい』と言ったら、『今使ってしまったら、ほかにもっと欲しいものがあっても買えないよ』などと、お金の使い方の話も一緒に伝えます」(益嶋さん)

 お金にまつわるシーンが出てくる絵本を読んでみる

お金が何かを知るためには、実際にお金を稼いだり、買い物をするシーンが出てくる絵本が最適。

「働くことでお金が手に入る、というお金の流れが学べるお話が〇」(八木さん)

「『ともだちや』のような、子どもと一緒に考えられる絵本もおすすめ。人の気持ちはお金で買える?などと、子どもに聞いてみて」(たけやさん)

 

 募金をするなど、人のためにお金を使う経験を

自分のための消費と貯蓄だけでなく、「人のためにお金を使う」ことも身につけてほしい考え方。

「税金や株式投資など、大人になれば社会にお金をまわすことも必要に。その感覚を身につけるために、目的がわかりやすい募金はおすすめです。また、おじいちゃん、おばあちゃんへのプレゼント貯金をしてみても。喜ぶ顔が見られて『人への投資』をすることがうれしく、身近に感じられるはずです」(八木さん)

ときには、子どもからこんな質問やうったえが飛び出すことも。そんなとき、どう答えるかのアドバイスも伺いました。

子どもからの質問、どう答える?

 

社会から信用されている大人しか持てないカードだと伝える
ファイナンシャルプランナーたけやきみこさん

「ママが持っているカードのことかな。ちゃんと見ててくれたんだね。このカードは大人しか持てないカードで、社会から『信頼されている大人』が持てるものなのよ。信頼されるということは、欲しいものをなんでも買ってしまわないこと。今日はママの好物のチョコレートも我慢なの。あなたも上手に買い物ができるようになれば、持てるようになるからね」

魔法のカードではない!お金が流れる仕組みをレクチャー
マネックス証券アナリスト益嶋 裕さん

「今日のおやつはもう食べたでしょ? このカードでお菓子を買うことはできるけど、これはなんでもタダで買える魔法のカードじゃなくて、後でお金を払わないといけないんだよ。だからこのカードでどんどん欲しいものを買ったらお金を使いすぎていつのまにか貧乏になっちゃうんだ。本当に必要なものかどうか、気をつけて使わないといけないね」

お金を支払うこと&そのお金は働いて手に入るものだと教えて
ファイナンシャルプランナー八木陽子さん

「お菓子おいしそうだね。食べたいね。でも、いつも好きなだけお菓子を買っていたら、どんなことになっちゃうだろう? 『ピッ』で簡単にお菓子が買えそうだけど、大事なお金を使ってるって知ってたかな? そもそもお金ってどうして手に入るか知ってる? お父さんやお母さんが働いているからなんだよ。だから、『ピッ』とするときは、よく考えてからにしようね」


イラストレーション/カツヤマケイコ 取材・原文/野々山 幸
この記事は2018年7月7日発売LEE8月号『どうする?うちの子どもの「マネー育」』の再掲載です。

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