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佐々木はる菜

第3の生理用品「月経カップ」の魅力って?悩ましい期間が快適に激変!

  • 佐々木はる菜

2018.07.26

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欧米では広く使われている「月経カップ」、皆さんはご存知ですか?
日本でも数年前から注目を集めていたそうですが、私は最近こちらを使い始めたところ、生理中の様々な悩みから解放され、より快適に過ごすことができるようになりました。そして、ママならではの困ったシチュエーションにも役立つと痛感しています。
今回は、そんな私自身の感想を通じて、この画期的なアイテムをご紹介したいと思います!

そもそも、「月経カップ」ってどんなもの?

日本の生理用品はナプキンやタンポンのシェアが大きいですが、海外では1930年代から使用され、現在では一般的な生理用品のひとつとなっている「月経カップ」。膣内にシリコン製のカップを挿入して経血を溜め、一定時間をおいて捨てて使い、カップ自体は繰り返し使用することができます。
従来の生理用品と比べ長時間使うことができ、装着して最大12時間まで連続使用が可能。1日の取り換え頻度が低いことで、運動や仕事を始め生理中の生活の不自由さを軽減してくれます。また、経血が外に出ないため、漏れやにおい、そしてかぶれの悩みからも解放される点も大きなメリット!そして、繰り返し利用できるためエコでコストパフォーマンスも高く、旅行時などもかさばらずに持ち運べる点も魅力ではないでしょうか。

初の国産月経カップ、日本女性のために作られた「ROSE CUP」

私が今回ご紹介する「ROSE CUP」は、既存の世界中の月経カップを研究・改良し続けて開発された、初の日本製月経カップです。全て日本国内で製造され、サイズなども日本人女性の体型に合わせていることに加え、素材にもこだわりぬき、アメリカ食品医薬品局(FDA)登録済みシリコンを使用。べたつきを極力抑え、静電気なども発生しづらくホコリや汚れもつきにくいカップは、長時間挿入していても問題なく、これまで海外製品の利用経験がある方の中でも、より安心して使うことができると人気を集めています。

同梱されているケースや手袋なども含めて、衛生的に利用できるパッケージに!

私がROSE CUPを使い始めたのは、友人の体験談と自分の体調不良がきっかけでした。
昨年SNSで友人がオススメしている投稿を読んでその存在を知りましたが、その時点では興味は引かれたものの、ちょっと躊躇して使用には至らないまま…ただその後、体調不良が重なって月経時のかぶれに悩むようになり、経血の不快感から逃れることのできる方法がないか探す中で、カップの存在を思い出しました。

実際の使い方と感想、私の体験談

使ってみた一番の感想は「とにかく漏れない!」ということ。プール、運動、そして私の場合は就寝中も大丈夫だったため、生理中でもほぼ普段と同じ生活を送ることができています。

大きさは、カップの直系が4cm、深さは4.48cmで、着脱のために1.3cmのステムがついており、容量は18ml。カップの中にはメモリが打刻されているので、経血の量も把握することができ、自身の体調管理にもつながっています。

サイズ感が伝わるよう、絆創膏と並べてみました

使う時は、カップを折り曲げて挿入するのですが、丁寧な説明書がついているものの慣れるまではやはりちょっと難しく、念のためナプキンと併用していました。でも、思っていたよりもすぐにコツをつかむことができ、2~3日でうまく使えるように。

そして外す時は、ステムを掴んでゆっくりと取り出し、カップ内の経血をトイレなどに流します。そしてカップを洗い再び装着。外出先の場合は、個室内でウェットティッシュやペットボトルの水などを使って洗うようにとのことですが、長い時間使えるため、私はだいたい家で取り換えています。



3つの悩みから解放された!ROSE CUPの魅力

カップを利用し始めて具体的に感じているメリットは、大きく3つあります。

① かぶれや不快感がなくなった!

前述の通り、月経時のかぶれが、カップ利用を決める一因となった私。特に、暑さが厳しく汗なども多くかく今の時期、生理時期特有の不快感がなくなったことは本当に嬉しい出来事でした。

② 仕事中や、子どもとの外出時の不安がなくなった!

ROSE CUPの素材は、日本の審査より厳しいFDA登録済みのシリコンを使用しており、最長12時間、衛生面など含め安心してつけることができます。私は2日目の量がかなり多いのですが、仕事中で自由にトイレに行けない時の不安や、外出時に子どもと一緒にトイレの個室に入らざるを得ないシチュエーションでの悩みが軽減されたことも、とても嬉しかったです。

③ 生理中の生活の制限がなくなった!

一番の感想としてお伝えしたように「とにかく漏れない」ため、これまで以上に自由に過ごすことができるようになり、就寝時や運動などはもちろん、特別な予定と生理が重なってしまった時の不安が格段に少なくなりました。
中でも「子どもが小さいママならでは」の悩みが解消されたと感じています。

お風呂、海…「生理だから無理」とは言いづらいママたちの救世主?!

例えば、家族みんなで楽しみにしている夏のレジャー。プールや海などは、子どもが小さいほど目を離すことができず、人手的に「私だけは入れません」というわけにはいかない時ってありますよね。また、キャンプやBBQなどのアウトドア時も、長時間つけていられるカップはとても安心感があります。

夏のお出かけの必需品に!

そして、常々私を憂鬱にさせていたのが、生理時期に子どもをお風呂に入れること。
我が家は夫の帰宅が遅いため、日々のお風呂はほぼ100%、私ひとりで子どもふたりを入れています。お風呂中はもちろん、入浴の前後も試行錯誤の繰り返しで、Tシャツ・短パンで入れてみたり、先に入ってタンポンを使ってから子どもたちを呼んでみたり…どうやっても大変で、毎月本当に気が重い恒例行事です。
脱衣所で、こっそり置いていた生理用品を見つけ出した息子に「これ何?お菓子??」と追及されたり(私が隠しているものは大抵お菓子だと思っている、我が家の子どもたち…)、「お腹が痛いから、ママはあとでお風呂に入るね」と説明する私に「どうして毎日ずっとお腹が痛いの?治ったら入れるの?いつ?」と食い下がられたり…生理中に突然トイレのドアを開けられ、焦ってつい物凄い剣幕で怒鳴って泣かせてしまったこともあります。最近はちょうど、子どもたちの成長と共に悩ましいシチュエーションが増えてきた時期でもありました。

ROSE CUPの場合、漏れないことに加え、シリコンという素材は水に入っても湿ったり膨らんだりしないため、文字通り生理中ということを忘れて水中に入ることができます。お湯から出た時に漏れることもなく、お風呂から上がった後に慌てる必要もなくなりました。

ちなみにROSE CUPを使い始めてからの入浴スタイルですが、私の場合、先にざっとシャワーを浴びてカップの取り換え作業などをしてしまったあと子どもたちを呼び、あとは普段と同じように入っています。同じようにワンオペ育児が多いママさんには、是非オススメしたい!使い始めてから本当に気が楽になり、そのことで逆に、自分で意識していた以上に生理中のお風呂がストレスだったことに気が付きました。

毎月の生理は大切なものですが、体調や生活など様々な部分に支障が出ることも多いのが事実。不快感や不安から解放される上に、繰り返し使えるカップはエコでもあります。私は「もっと早く出会いたかった!」と強く感じました。最初はちょっと勇気がいるかもしれませんが、興味を持った方は是非、試してみてくださいね!

ROSE CUP(ローズカップ)-生理期間をもっと自由に、ばら色に-

佐々木はる菜 Halna Sasaki

ライター

1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。

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