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産前・産後の暮らしの些細な変化

保育園ママに訪れる心配事・ストレス“予想以上にしんどいこと”3選

  • 高見澤恵美

2018.07.21

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子どもが赤ちゃんの頃は、「子が保育園や幼稚園に通うようになれば、もう少し育児が楽になるかも?」と期待を抱いたりするものですが、「……意外とそうでもなかった」という声も。
「産前・産後の些細な変化」シリーズ、今回は保活を乗り越えた後に待っている憂鬱に注目。
保育園に通う子どもを持つ、保育園ママたちが「予想を超えて大変だった」と感じたことトップ3を発表します。

1:集団生活が始まり、子どもが頻繁に熱を出す

イラストレーション/烏山ミライ

もっとも切実な意見が集中したのは、“子どもの熱”問題について。

・「保育園に通い始めた1歳の息子。これまで高熱を出すこともなく、『丈夫な子でラッキー』ぐらいに思っていたのですが、ウワサに聞いていた熱の洗礼が……。入園後しばらくは3週間に1回のペースで風邪をもらってきて発熱。赤ちゃん時代に高い熱を経験していなかったので、夜中の突然の39度に親の私たちも狼狽するばかり」

・「慣らし保育を終え、本格的な仕事復帰の初日に、園から『お子さんの熱が37.5度を超えましたので迎えに来てください』との電話が。それから1週間は子どもを園に預けられず、休んだり、預け先探しに奔走して遅刻したり。肩身の狭い職場復帰となりました」

・「娘が園に通い始めてから、季節ごとに流行する風邪をもらい、熱を出すように。さらに厄介なのは、親に感染すると、子ども以上に高い熱を出すこと! 夫なんて、以前は一年中ほぼ風邪をひかない人だったのに、子どもの入園後は月一で39度台の熱を……。逃げ場のない私ももちろん感染。娘が熱を出したからといって寝室を別にはできないし、娘が食べかけのものを私の口に突っ込んできたりするため、濃厚接触は避けられないんです

・「仕事復帰にあたり、10カ月の娘をまずは無認可の保育園へ入れたところ、最初の週に発熱して以来、お休みが続き……半月ほぼ園を欠席。高い保育料を払いながらも、仕事復帰もできず。職場にも申し訳ないし、子どもも心配だしで、つらい時期でした」

・「息子の保育園では、春までインフルエンザ、胃腸炎が流行、落ち着いたと思ったら溶連菌感染症、夏に入ってもヘルパンギーナ、手足口病、結膜炎など延々……。他に名もなき風邪ももらってくるし、常に何かしらが流行中で、ビクビクしっぱなしです!」

・「子どもがいない20代の頃、職場の子持ちが“子どもの熱”を理由に早退するのを快く思っていなかった私。職場の飲み会でも『あの人、“子どもの熱”を言い訳にするよね』などと皆で子持ち批判をしてました。数年後、私自身もワーママとなり、初めて知った“子どもの熱”の半端なさ。朝37.3度で園に預けても、夕方が近づくと熱が上がって園から呼び出しの電話が来る……という状態が連日続き、たびたび早退。そして、そんなときの同僚からの冷たい視線がキツイ(泣)。無理解だった20代の頃を猛省中」

凄まじい苦労をノンストップで語る保育園ママが多かった、“子どもの熱”問題。

ただ、「入園1年目は風邪地獄だったけど、2年目はウソみたいに熱を出さなくなった!」、「保育園の頃に年中風邪をひいていた娘も、中学生になったら皆勤賞をもらうほどの健康体に。受験期も安心でした。免疫をつけるためには幼少の頃に色々ひいたほうがいいのかも?」という先輩ママの心強い声も。

将来の健やかな生活のため! と思えば乗り越えられる!?

2:夕方~夜がつらい

続いて多かったのは、保育園ママが過ごす“夕方~夜”のしんどさについて。

・「仕事でくたびれた後に、保育園に娘を迎えに行って帰宅、子どもの面倒をみつつ夕飯の支度をし、お風呂に入れて、寝かしつけ。文字で読むとなんてことない内容に見えるけれども、娘のイヤイヤが間に挟まれるので、とてつもなくしんどい。食事やお風呂、着替えをいちいち泣いてイヤがったりして22時過ぎまで寝てくれない日も多いし、心身が疲れ果て、子どもがようやく寝た後、暗闇の中でひとりぼーっとしてしまう。一緒に寝落ちしたいけど、洗濯や洗い物、夫の食事の支度もあるし……と立ち上がって、家事を。明日も朝は5時半には叩き起こされる。疲れた」

・「保育園児の娘たちが絵本好きで、毎晩読みきかせを求めてくる。でも延長保育後の20時にお迎えに行って、読みきかせ開始が22時。母の私もウトウトしながら1日3~6冊のノルマを。最近長文の絵本をリクエストされる日が増えてきて……苦行。遅い時間に読み聞かせするより、少しでも早く寝かせたほうが発育にはいいのでは? と思う今日この頃です」

・「仕事を終わらせて急いでお迎えへ。夕食NOプランの日は焦る! 子どもと私、ふたり分だったら手を抜けるし、外食ですませる日があったっていい。でも、22時過ぎに帰ってくる夫のごはんも用意しなくては……。夫が出張中の夕方は、自分比で本当に楽ちん」

・「夫はほぼ毎日残業があるので、保育園のお迎えは私の仕事。ごく稀に親が泊まりに来てくれて、お迎えを頼んで残業できる日は、朝から気が楽! イヤイヤ期の2歳児にごはんをあげたり、お風呂にいれたり、寝かしつけしたり……は、残業以上に重労働。夫は毎日楽してるな~と思う!」

・「娘は4歳ですが、まだトイトレ中。毎晩、保育園の後はトイトレで大騒ぎです。親がちゃんと向き合って指導しなかったせいで4歳になってもおもらしを? と自分を責めてます。毎晩いっぱいいっぱいで、文字を書かせる練習もできないし、不安です」

保育園ママたちにとって、“夕方~夜”は過酷な時間帯。「子どもはかわいいけど、自分のメンタルが心配になってくる」、「子どもの世話は当然の義務なのに、つらいと思ってしまうことに罪悪感を覚える。親としてどうなのかと」等々、不安を抱えるママ多数。

先輩ママからは、「下の子が小学生になったら格段に楽になった」、「大変でも毎晩面倒をみていたからこそ、子どもの体調不良や、園での人間関係の心配事にもちゃんと気付けたのかなと、満足。頑張ってよかったと思える日が必ず来ます」といった前向きなエールが。

3:子どもの“登園イヤイヤ”が半端ない

2位の夕方~夜のみならず、実は朝も保育園ママにとって要注意の時間帯。
ママとの蜜月ライフが一転、いきなり離れ離れにされての園生活は、子どもにとって受け入れがたい場合も多いのか、凄まじいイヤイヤが始まるケースも多々あり。

・「毎朝あまりにも号泣するので、保育園の判断で慣らし保育が1週間のびた。子どもは心配だけど、職場にも迷惑をかけているのがしんどかった」

・「2歳でようやく保育園に入れた娘は、入園以来ずっとシクシク期。小声で『ママがいい』『お腹痛い』などとつぶやきながら、涙をこぼしながらの登園。ママ友には『泣き喚く子よりいいよ、かわいいもんだよ~』と言われるけど、毎朝私まで泣きたくなります」

・「保育園2軒目の転園組。最初の園の時より早く慣れるかな? と甘く見ていたら大変な状況に。毎朝ギャン泣きで、服は着ない、自転車も拒否。預ける頃には涙まみれ、汗だくのズタボロで、出社する頃には母もグッタリ。『ある程度大きくなってからの転園は、半年くらいイヤイヤが続くこともあるよ』と先輩ママが言ってたのはコレかと納得」

・「毎朝、息子が登園を拒否して阿鼻叫喚! 泣き方が尋常じゃないレベルで、ご近所で虐待と勘違いされているかも。地域の住民から通報があると認可保育園から登園許可を取り消されることもあるらしく、ビクビク」

3位は“登園イヤイヤ”。赤ちゃんのうちに入園した場合は1カ月以内にギャン泣きが止んだ、という意見が多く、1歳半~2歳での入園、2~4歳での転園のほうがイヤイヤが長期化しやすいとの分析も。

先輩ママからは、「“登園イヤイヤ”は確かにつらいけど、子どもが保育園に慣れると親もその大変さをケロッと忘れます。年長の年齢の冬には親子で卒園を寂しがったり(笑)」との心強い意見も寄せられました。

喉元過ぎれば熱さを忘れ、その頃には別の育児悩みが待ち受けているのかもしれません。

高見澤恵美 Emi Takamizawa

LEEwebエディター・ライター

1978年、埼玉県生まれ。女性誌を中心に女性の性質や人間関係の悩みに迫り、有名無名千人超を取材。関心あるキーワードは「育児」「健康」「DIY」「観劇」など。家族は夫と4歳の息子。

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