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佐々木はる菜

息子の生後2283日!育児日記継続中の私に刺さった「子どもの名言」本

  • 佐々木はる菜

2018.07.12

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先日、夕ご飯に出したきんぴらごぼうの箸が進まなかった6歳長男に「ちゃんと食べなさい」と言ったところ、

「人参が、楽しかった気持ちを消しちゃうから」

と返され、思わず笑ってしまいました。

子どもというのは、突然、絶妙な返しをしてきたり、大人が考えもつかないような面白いことを言ったりしますよね。そんな子どもたちの名言&迷言を一冊にまとめ、2018年2月の発売以来ジワジワと人気を集めている本があります。

今回は、この「大人に刺さる幼稚園・保育園児の名言」という本の魅力と共に、私自身が続けている「育児日記」についてもご紹介したいと思います!

可愛すぎる子どもたちの言葉、306選!

こちらの本に収録されている「2歳~6歳児の笑って泣ける名言&迷言」は306個。保護者の方や幼稚園・保育園の先生方から実際にアンケートを取って集めたそうで、ページをめくるたびについ、声を出して笑ってしまうようなものばかり。純粋な心を感じるあたたかなもの、大人顔負けの鋭い発言、感心してしまうほど斬新な視点、そして、思わず目頭が熱くなってしまう、心をぎゅっとつかまれるような深い一言…子どもたちならではの可愛い言葉が、たくさん詰まっています。

そして、私がこの本に惹かれた理由のひとつに、自分がつけている「育児日記」の存在があります。長男が産まれた時に書き始めたものが、だんだんと子どもたちの面白かった語録に変わり、相変わらず「生後〇〇日」という記載は続けながら、今では絵日記(?)のようになっています。

家族の似顔絵と吹き出しスタイルが定番化。絵はラクガキレベル、字は走り書き、内容もしょうもない(笑)ですが、私にとっては宝物!冒頭の「人参発言」もここから抜粋。

ただ、ここ1、2年は毎日一言書くことすらなかなかできていません。面白い発言を聞くと、とりあえずスマートフォンにメモを残し、あとからまとめて書くことが多いのが実情。1冊ノートが終わるタイミングで今回こそやめようと何度も考えたのですが、結局やめられないまま、息子は生後2283日、娘は生後1281 日の今日まで続いています。

産後すぐ向けの、いわゆる「育児日記」から始まり、今では10冊近くに。

どんどん忘れて行ってしまう日々を書き留め、日常への感謝のきっかけにも。

ノートの内容は本当に他愛のない日常なのですが、たまに昔書いたものを見返すと、その頃の生活や気持ちがぱっと蘇ります。あ~この頃、子どもや育児のこんなことで悩んでいたな、子どものこんな一言に力をもらったな嬉しかったな…そんな思い出に紐づいて、自分自身や夫のことまで記憶が次々浮かんできます。
懐かしさはもちろんですが、そういう日々を経て、ここまで無事に大きくなってくれたことへの感謝など、普段は忘れてしまいがちな気持ちを持つきっかけにもなってくれています。

また、子どもたちと一緒に見返すのも楽しく、字が読めるようになった長男は勝手に取り出して読んでいることも。

最近は兄妹ゲンカばかりの我が家。ノートのエピソードを見せながら「妹が赤ちゃんの時からこんなに可愛がっていたんだよ」と話して聞かせると、ちょっと感慨深げにしていました。

「幼い子どもたちのむき出しの心は、実は大人たちに愛を教えてくれている」

こちらは、本書の「まえがき」でとても印象に残った言葉です。そして続けてこんなことが書かれてあり、はっとさせられました。

「子どもは、親を無条件に愛してくれる。子どもからそれを受け取る時、親の心に経験したことのない感情が湧きだし、愛とは愛されることだと知る。
でも、成長していく過程で、私たちはそんな“無条件の愛”を忘れていくのではないか…」(「まえがき」より一部抜粋)

この本を読んでいると、いわゆる「感動的な一言」ではない笑ってしまうような発言なのに、なぜか涙が出そうになるということが多々ありました。それはきっと、私がいつの間にか忘れてしまった、子どもしか持てない純粋さを目の当たりにするからなのだろうなと感じています。

文字通り、毎日どんどん成長し変わっていく子どもたち。できることが増えていく一方、今言っていること、やっていることも、1週間、1か月後にはしなくなっていることもしばしばで、大人では考えられないほど変化が大きいですよね。
私がノートを書き続けているのは、そんな貴重な「今」を少しでも残しておきたいから。そして、それを読み返すことで自分自身が力をもらえているからだと思います。

子どもたちや夫からのメモやお手紙、捨てられないラクガキ、一緒にお出かけした場所の切符なども貼っています。

すきま時間にパラパラとめくるだけでも楽しい「大人に刺さる幼稚園・保育園児の名言」、日々子育てに追われている方にこそ、開いてみていただきたいです。
そして、「うちの子の方がもっと面白いことを言っている!」と思った方はぜひ、ご自身のお子さん語録を作ってみるのはいかがでしょうか?想像以上に大切な宝物になるのではないかと思います!

佐々木はる菜 Halna Sasaki

ライター

1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。

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