30代から知っておきたい「乳がん」のこと

【乳がん体験談】5歳と2歳の子どもを抱えての乳がん発覚。自覚症状はなくて・・・

抗がん剤治療は想像以上の過酷さで・・・

抗がん剤で小さくしてから全摘手術を行うという流れになり、まずは抗がん剤治療を開始。これが想像を絶する過酷さだったと言います。

「3週間に1回の抗がん剤を4クール、違う抗がん剤でさらに4クール行いました。

投与してからの3~4日は激しい嘔吐で何も食べられず。最初の投与から2週間ぐらいで髪が抜け始めました。頭をかくとごっそり毛が取れて、抜けるときの独特のぞわぞわした感じは忘れられません……。

その後、全摘手術を受けたのですが、おっぱいがなくなる悲しさよりも『これで抗がん剤が終わる!』という気持ちが先にきました。それぐらい、抗がん剤治療は壮絶でしたね

大変な治療を行う間、仕事や家庭の運営はどのようにしていたのでしょうか?

「仕事は『治療後の生活もあるから』と、主治医が就労は問題ないという証明書を書いてくれて続けました。お休みしたのは、抗がん剤投与後の1週間と入院前後の3週間だけ。顔のむくみやなぜか鼻血が出やすかったりと、会社の人には心配をかけましたが、今は辞めずに続けてよかったと思います

家庭のことは、夫と義父母が頑張ってくれました。夫と義母は仕事があるので有給やシフトの調整をしてくれましたが、どちらも難しいときは義父が泊まり込んで子どもたちの世話をしてくれました。

九州男児で家事育児はまったくしてこなかった義父が、子どもを着替えさせたり、ソーセージを焼いたり。『俺にこんなことさせた女はおまえだけだ~』と冗談交じりに言いながらも助けてくれました」

まだ幼い2人の子どもの反応は?

「発覚した頃、兄に頻繁なまばたきが見られて、ストレスなどで起こるチック症の様子がありました。ただ、すぐに落ち着いて、私がつらいときには妹をお風呂に入れて体を洗ってくれたり、思いやりの気持ちを表してくれていましたね。

娘はもっと小さいので、今はよくわかっていないのですが……私は娘の将来が心配で。私も実母も乳がんだったということは、娘にも遺伝するかもしれません。娘の遺伝子検査を受けようとしたのですが、主治医に全力で止められました。

今の社会ではこの検査も、もし遺伝性だとわかって、例えば予防的に乳房を切除するとしても、保険はきかないので高額な費用がかかります。娘にどう伝えるのかなど含めて、やめておいたほうがいいと。本当に気がかりで、こう思う娘を持つ乳がん経験者の母親はたくさんいます。このことがもっと広く知られたらいいなと思います」


イラストレーション/macco 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
この記事は2018年2月7日発売LEE3月号『30代から知っておきたい「乳がん」のこと』の再掲載です。

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