30代から知っておきたい「乳がん」のこと

【乳がん体験談】宣告されたその日に全摘手術を即決。命を最優先で

子どもへは、ひとつひとつ、丁寧に説明するよう心がけて

子どもたちには、どのように病気のことを伝えたのでしょうか。聞いてみると、意外な展開があったようでした。

「面倒を見てくれていたばーば(実母)が『大変、ママが死んじゃう!』と私が帰る前にテンパって言ってしまった! そんな告知のしかたないですよね……。子どもたちに会うと『ママ死ぬの?』『どうなるの? もう何も考えられない』と不安で泣きながらプルプルと震えていました。
できれば落ち着いて話したかったのですが、高齢の母も心配で仕方なかったのだと思います」

「そこから、子どもたちには乳がんサバイバーの友人の例を出して、彼女が元気だから大丈夫でしょと話したり、ママは治るために入院をするんだから心配ないよ、会いたくなったらいつでも病院に来ていいよと伝えたり。
子どもはとにかく訳がわからないので、ひとつひとつ、丁寧に説明するように心がけました

さらに、夫への報告もまた、気が重かったと言います。

「8歳年下でダンサーをしていた夫は、出会った頃は、アーティスト気質で繊細な人でした。乳がんの話をしたらやっぱり泣いていて、なぜか私が『大丈夫よ』と励ますことに(笑)。
でも、手術をすれば治りやすいこと、生存率も高いことを伝えるとすぐに持ち直して『不安とかグチとか言ってね。頼っていいよ』と声をかけてくれました。結婚してからの10年間で、強く成長していたのだなとあらためて感じましたね。
私の入院中も、実母、義母のサポートはもちろんありがたかったのですが、夫は大変だったと思います。家事育児を一手に引き受けて忙しいのはもちろん、娘たちの『ママは大丈夫?』『ママは包帯してるの?』などの質問がすべて夫にいくので、精神的にきつかっただろうなと
乳がんをきっかけに、これまで以上に家庭や子どものことについてコンセンサスを取ったり、夫自身の働き方を見直したり。夫にもいろいろと変化があったのかなと思います」

告知から入院までの約3週間は、新たな事業のスタッフへの連絡、アポイントメントの前倒しなど、仕事の調整や、入院中の家庭運営の手配、保険などの調べ物に奔走。胸のしこり以外は自覚症状がなく、仕事にも支障がなかったのだそう!

「それでもしっかり右胸にしこりはあるし、自覚症状がないまま大きくなるから怖いですよね」と振り返る川崎さん。手術の2日前に入院してようやく、右胸がなくなってしまうという事実を実感したと言います。

「それまでは忙しくておっぱいどころではなくて……。手術直前にカラカラとベッドで運ばれる途中で、走馬灯のようにおっぱいの記憶が蘇りました
思い起こせば、私は貧乳ではありましたが(笑)、おっぱいを使い倒したなと思うんですね。妊娠、出産をして授乳という幸せな経験もできた。だから、本のタイトルのように『我がおっぱいに未練なし』と思えました。
でも、これはあくまでも私の場合。乳がんがわかった年齢やタイミングで感じ方はまったく違いますよね。婚活中だったり、これから妊娠、出産をしたいと考える女性に全摘はあまりに酷だと思います。乳がんは人によってまったく症状も違うし、いつなるかによっても治療や手術方法の選択に大きく影響する。あらためて、乳がん治療の難しさを感じますね」

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LEE編集部

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