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高見澤恵美

プラ鉢もワザあり&簡単DIYでおしゃれ感アップ!

  • 高見澤恵美

2016.11.09

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グリーン初心者にはやはりプラスチック鉢が便利だけど……見た目が!

グリーン&DIY1回目1

(左上)市販のプラスチック鉢(右上)リメイク中(下)完成!

本日は簡単DIYの話題。日々の暮らしに植物が欲しい!  との思いに駆られ、ここ1年ほど、徐々にグリーンを増やし中のわが家。お店で購入したり、実家からもらってきているのですが、気になるのがプラ鉢問題。「見た目をなんとかしたい!」という気持ちが日に日に募ってきたのです。
素焼きや、おしゃれなインテリアショップで購入したシャビーな雰囲気の鉢と並べると、プラスチック鉢の味気ないこと!
もちろん、おしゃれな鉢に植え替えたり、しゃれたカバーをかぶせれば問題は即・解決するわけですが、以下のような数々の悩みも……。

<グリーン初心者の鉢悩み>
・見た目がすてき&手頃な鉢は小さめが多く、植物を植え替えるには適さない場合多し。
・ようやく見つけたかわいい鉢は、大きいサイズとなると最低でも5000円以上したり。10個も買ったら5万円超!
・手持ちのプラスチック鉢のサイズをすべてはかって、ピッタリでセンスのよい鉢カバー探すのも面倒。
・寒くなってきて、そろそろ植物の植え替えに適さない時期に突入? そもそもグリーン初心者なので、お店で買った植物は、なるべく植え替えせずにしばらくやり過ごしたい気持ちも……。

そこで、プラスチック鉢を好みの見た目にリメイクする方法はないものか? と考えるように。プラ鉢であれば、100円ショップでもある程度のサイズのものが手に入りますし、一気にグリーンを増やそうとしている初心者にはありがたい存在。その上、実は長所もたくさんあるのです!

<プラスチック鉢の利点>
・100円ショップでもさまざまな大きさ、形のものが手に入り、お手軽。
・風合いのよい素焼き、陶器は、子供のいる家庭だと倒されて割られる恐れがあり、使用場所を限定される場合も。また、マンション住まいなどで、風の強いベランダで使うには向かない。その点、プラスチック鉢はそうそう割れないので安心。
・保水力が素焼きにくらべると高いらしく、水やりをうっかり忘れてしまうこともある(かもしれない)グリーン初心者にとっては心強い味方。

そして、思いついたのがプラ鉢の色塗り。色々と試行錯誤した結果、楽&仕上がりに満足できる色塗り方法にたどりついたので、ご紹介します。

プラスチック鉢の簡単リメイク方法“。より風合いのある見た目”がかなう、「セメントまじりの鉢」編

まずは100円ショップで材料を調達します。

<材料>

100円ショップ
・アクリル絵の具数本(好みの色を。今回は白、黒、茶の3本を使用)
・セメント1袋
・プラスチック鉢
・汚れてもいい容器

その他
・水
・液をかきまぜるためのわりばし、筆
・作業中に下に敷く段ボールや新聞紙
・色塗りに使用する、スポンジの切れ端
・手が汚れるのがイヤな人はビニール手袋も

など……。

<つくり方>※自己流なので、かなり適当です

グリーン&DIY1回目2

①汚れてもよい容器に、セメントを入れ、水を足してかき混ぜます。容量的には、セメント=水程度。片栗粉を同量の水で溶かす、と同じ感覚です。塗ったときに液が垂れない程度になるよう、セメントや水を足して調整します。
最初は50mlほどの水で作り始めて、足りなくなったら足していくと、よいあんばいです。

POINT
ゴツゴツ感を出したい場合は水を減らし、ざらざらした自然な素材感を出したいなら水を増やすと◎。ただし、セメントを増やしすぎると、かわいた時にパリパリと剥がれてしまうので、最初は水多めから始めるのがおすすめです。

②好みの色合いになるように、アクリル絵の具を入れます。
写真の例(茶色を素焼き風に塗っています)では、50mlの水に対して、絵の具はチューブ1個の1/8程度です。

POINT
液の段階では薄めでも、かわくと濃いめに仕上がる場合が多いので、理想の色よりも薄めの液を重ね塗りするとうまくいきます。

③完成した液にスポンジを浸して、鉢に塗っていきます。雑に塗ったほうが風合いが出ます。

POINT
内側は面倒なので、上の部分、入り口部分のみ塗っています。(既に植えてある鉢の場合は外側のみ塗ることが多いです)

※セメント=アルカリ性とのことで、酸性の土を好む場合が多い植物につかないよう、内側はセメントを入れない塗料を塗るのもよさそうです。
セメントのみで鉢を作る場合は、完成した鉢をミョウバン液に漬けて酸性に傾けさせるという方もいらっしゃるそう。

④さわっても手につかない程度にかわいたら(今の時期だと5分ほど)、重ね塗りします。3~4回程度塗って、好みの風合いになったら完成です。

100円ショップのセメント1袋、アクリル絵の具2本で、だいたい15~20鉢ほど出来上がります。

同じ鉢でも、このように雰囲気の違ったものに仕上がります。一番上は、黒に黄土色を重ね塗り。中央は茶色に黄土色を。一番下は白×黒(グレー)バーション。早速ハーブを植えてみました。

ごく僅かではあるものの、セメントを混ぜると、薄茶色っぽいものは素焼きっぽく、グレーはコンクリートっぽく、その他もざらざらした陶器っぽい質感がプラスでき、高級感が増します。

あっさりできあがるので、2歳児がそばでうろちょろしていても、なんとかできてしまいます。

ベランダでの作業風景。あっさりできあがるので、2歳児がそばでうろちょろしていても、なんとかできてしまいます。

さらに簡単にできる「カラー鉢」編

ただ好きな色に変えたいだけの場合は、好みのアクリル絵の具を容器に出し、そのままスポンジでぺたぺた塗ってください。
1~2回塗ったら完成です。(単色の場合、1鉢でアクリル絵の具1/3〜半分ほど使用します)
とにかく簡単です。また、セメント混じりの場合は、もともとの鉢の色に色合いが左右されるのですが、べた塗りの場合はあまり左右されないのが利点です。

過去に作った鉢もご紹介します。雑に仕上げているので、シャビーな市販のアイテムと並べてもしっくりきます。
黒の上に金をシャシャシャッと塗るなどの重ね塗りも簡単にできます。こちらは、なんとなく太閤・秀吉感が漂う風合いに仕上がったので、カラーを「太閤」と命名。

シリーズ「太閤」。

シリーズ「太閤」。

こちらはなんとなく西海岸風のターコイズブルー。

ブルーの上にはちょっと黄土色をかさねて汚しています。海のない街で生まれ、海のない街で暮らす私にとっての癒しの妄想ブルーです。

※すべて自己流ですので、ご自身の知識や好みでやり方をアレンジしてください。

このように、自分の好みを反映させた思い入れあるカラーにできるのも、DIYならでは。仕上がりが気に入らない場合はさらに重ね塗りもできますし、ベランダで風化させておけば、年月が独特のシャビー感を作り出してくれる可能性もあります。
ちょっと大きめのプラ鉢を塗って、鉢カバーにしてしまえばさらに植え替えの手間も省けます。プラスチック鉢をいかしながら、ガーデニングやインテリアを楽しみたいという方は、参考にしてみてください。

まだまだグリーン&DIY初心者の私ですが、子供がいても簡単に楽しめる方法を、これからもお試ししていく予定。今回はわが家独自の方法をお届けしましたが、今後はグリーンやDIYについて取材してご紹介していきたいと思っています。
「子供がいても不器用でもOKな簡単グリーン&DIY」シリーズ、どうぞご期待ください!

高見澤恵美 Emi Takamizawa

LEEwebエディター・ライター

1978年、埼玉県生まれ。女性誌を中心に女性の性質や人間関係の悩みに迫り、有名無名千人超を取材。関心あるキーワードは「育児」「健康」「DIY」「観劇」など。家族は夫と4歳の息子。

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