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おうちで仕事をするという働き方、メリットとデメリットは?

  • 相馬由子

2018.03.26

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私、ライター相馬がよく聞かれる質問として「自宅で仕事をするってどう?」とか「家だとダラダラしちゃったりしないの?」などというものがあります。独立してから8年が経ち、その間、妊娠出産も経験して娘は今5歳。現在は個人事業主ではなく法人化しているものの、社員は私1人のため、会社=自宅です。だから、ほとんど、オンとオフの境目が無い生活なのですが、これが育児中の今の私には、とっても好都合。そこで、どのように毎日過ごしているのか、また、自宅で仕事をすることのメリットとデメリットなどを改めて考えてみました。

勤務時間は9時~1745分、平日1日のスケジュールとは?

まず、私の1日のスケジュールですが、だいたい朝は4時か5時に起きます。そして、仕事の開始は9時頃。終わるのが1745分頃。そこから、保育園へお迎えに行き、ごはん、お風呂、寝かしつけをして、22時までには就寝します。そのため、1日の睡眠時間はだいたい6時間から7時間。ライターや編集の仕事をしていると、「あまり寝ていないのでは?」と聞かれることが多いのですが、実はけっこう寝ています。

また、早朝の時間は、前日にやり残した仕事をする時間にしています。原稿を書いたり、調べ物をしたりといった、集中してやりたい仕事は、朝が一番はかどるのです。

「家でダラダラしちゃわないの?」というよく聞かれる質問については、幸い私の仕事は締め切りが決まっているので、あまりダラダラせずに効率的に仕事がでいるかなと思います。

夫婦間での家事分担は、きっちり担当を決めている

また、もう1つよく聞かれることとして「家で仕事をしていると、夫が妻に家事をすべて押し付けてくるんじゃないか」ということがありますが、我が家では、各自の担当を細かくきっちり分けているので、最近はそこで揉めなくなりました。

育児が始まって最初のうちは、分担がうまくいっていなくて、しょっちゅう喧嘩になっていました。それで、何度か喧嘩するうちに、夫には育児じゃなくて、家事をやってほしいということに気づき、しかも帰りは遅いので、私と娘が寝た後の家事を全面的にやってもらえるように交渉しました。

我が家では、毎日、夕食後の片付けと洗濯物を干すという夜の家事は、毎日夫がやっています。夫が飲み会や接待などで帰りが遅くなる日でも、洗い物と洗濯物干しは、残しておくと必ず夜中にやっておいてくれます。どうやら男性は、「これが自分の仕事」と決められたほうが、やりやすいのかな…と思います。私がそれほど忙しくなくて、夫が忙しそうな日は、サービスとして私がやっておくこともあります(笑)。

通勤が無いので体力と時間を有効に使える

以上のように、1日のサイクルを決める、家事は夫婦で助け合うことが、在宅での仕事をうまく回していくポイントかなと思います。ではここから、在宅で仕事をするメリットをあげていきたいと思います。

まず第一に、通勤が無いというのが最大のメリットだと思います。子育てしながら仕事をする場合、時間を有効活用して、短時間で効率的に仕事を進めていくことが大切ですが、通勤がないために、それが可能です。混んだ電車に乗らなくていいだけで、気力と体力、時間を有効活用できていると思います。週に1回くらいは、仕事先に朝行かなければならない日もありますが、毎日通勤電車に乗らなくていいのは、それだけでとても楽です。



自分が出なくていい無駄な会議などが、ほぼ無い

時間を有効活用して効率的に仕事をしたいワーママにとって、「この会議、私が本当に出る必要あるの?」という悩みはあると聞きます。私も元は会社員なので、その状況、とてもよくわかります。フリーランスで仕事をしていると、そういった無駄な会議や打ち合わせがほとんどないのもメリットです。もっと言うと、会社の中の人間関係に悩む必要もなく、私のような仕事の場合は特に、自分が提供すべき価値が明確で、仕事の依頼先から自分が求められている業務に全力投球できるのも、メリットと言えるでしょう。

仕事の合間に家事ができる

ちょっとしたことですが、例えば、企画を考えながら床にモップをかけたり、自分がお昼を食べるついでに、夕食の下準備をしたりなど、仕事の合間の時間に家事ができるのも、在宅で仕事をするメリットの1つです。とはいえ、集中して仕事をしていると、やろうと思っていた家事を忘れてしまうことの方が多いのですが

子どもが病気の時にフレキシブルに動ける

私の場合、子どもが病気の時には、自分が自宅の仕事部屋で仕事をしつつ、病児シッターさんに来てもらって、リビングで子どもを見てもらうことが多いです。同じ家の中にママがいるのは、子どもにとっても安心のようです。最近は、それほど忙しくない日だったら、シッターさんを頼まずに、子どもの面倒を見ながら仕事をする日もあります。ただし、取材などでどうしても家にいられない時には、シッターさんや、あるいは母に来てもらって預けることももちろんあります。

完全オフの日が少ないのはデメリット

さて、ここからはデメリットをあげていきます。まず最大のデメリットは、オンとオフの境目がなく、週末でも、何かしらの仕事は毎日しているということです。いつでもできると思うと、ちょっとした仕事を週末に残してしまうことも多いです。でも、慣れてしまうと、そこまで大変には感じません。

1歩も外に出ない日が続くと運動不足になる

これもちょっとしたデメリットですが、1日中外に出ない日が続くと、運動不足になり、肩こりや腰痛が悪化します。保育園のお迎えしか行かない日は、スマホの歩数計を見ると2000歩以内です。これが続くとまずいと思い、最近は意識してたくさん歩いたり、合間にストレッチをしたりするようにしています。

以上のように、家族の協力のおかげもあって、今のところとてもいいペースで快適に仕事ができているなと思います。最近では、会社員でも週に何度かの在宅ワークを認められている職場が増えていると聞きます。毎日の通勤が当たり前じゃなくなった方が、色んな意味でもっとみんながストレスなく働けるんじゃないかなと思いますが、みなさんはどう思いますか?

相馬由子 Yuko Soma

ライター

1976年、埼玉県生まれ。夫と7歳の娘との3人暮らし。編集プロダクション、広告系出版社を経て独立。ウェブ、雑誌、書籍などで編集、執筆を手がける。最近では、子育て、アウトドア、旅、食などのテーマを担当することが多い。合同会社ディライトフル代表。

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