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川口ゆかり

手ぶらで和文化体験!親子で気軽にできる「テーブル茶道」

  • 川口ゆかり

2018.03.29

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2020年の東京オリンピック開催が決定したことで注目された”おもてなし”。

日本の伝統文化や日本食に世界中から関心が集まっている今、じわじわとブームになっているのが、正座なし、着物なし!手ぶらでOK!!テーブルに座って気軽に楽しめる”テーブル茶道

私自身、学生時代に裏千家で茶道を学んでいたこともあり、いつか自分の子ども(特に娘!)にも体験させてみたいと思っていました。親子で参加できたら、なおいいのだけれど……

 

そこで今回は、カルチャーセンターなどで講師としても活躍されている鈴木雪乃さんが主宰しているテーブル茶道教室に親子で参加してみることに。

東京都世田谷区にあるご自宅でのレッスンはダイニングテーブルで行うテーブル茶道の他にお庭を眺められる素敵なお茶室で行うレッスンも。お茶室に入るだけで思わず、背筋がピンと伸びます。

 

当初はテーブル茶道を希望していたのですが、先生の「ここでやってみる?」というご提案に娘(小1)が「やってみたい!」とまさかの返答。急遽、お茶室でのレッスンを体験することに。

 

子どもひとりひとりに合わせた丁寧なレッスン

茶道とは無縁の生活を送ってきた娘にとって、目に入るものすべてが気になるようで、お点前を始める前から 「なんでここに(釜が)あるの?」 「これは何?」 「先生の子どもは(茶道が)できるの?」「お菓子食べてもいい?」ってもう・・・やめて(笑)。 これでもかというくらいの質問攻め。 にこやかに優しく接してくださる先生に何度救われたことか。

 

まずは子供の興味があることをやらせてみることから!お茶碗にお湯を入れて、うつわをきれいにし、お抹茶を入れる。見よう見まねで点ててみる。

静かな和室にシャカシャカと鳴り響く音。いつになく真剣な娘。なんだかとってもいい感じ!!!

 

 

現代の生活に取り入れやすい形で楽しめることを伝えていきたい

講師の鈴木雪乃さんは18歳の頃から裏千家で茶道を学び、25年。裏千家の専任講師(茶名 宗雪)、日本カルチャー協会テーブル茶道認定講師など多方面で活躍されています。

究極のおもてなしと言われ、敷居が高いように感じる 茶道を自由な発想でアレンジすること。 現代の生活に取り入れやすい形で楽しめるということを伝えたいといいます。

お子さんが幼稚園の時にママ友に茶道を教えたのがきっかけで自宅での茶道教室をスタート。夏休みなどの長期休みに親子茶道教室や体験会などを開催するなかで”正座が苦手”というニーズに合わせて、テーブル茶道を始めたところ、大ブームに!

釜がなくても、お湯さえあれば手軽にできるテーブル茶道はまさにいいとこ取り!袱紗やお懐紙、菓子切り、扇子は無料でレンタルしているので手ぶらでOKなのもうれしいポイントです。

 

現在お教室には30代から70代までの女性と、3歳から中学生まで約30名のお子さんが通っていて、なかには裏千家のお免状を持っているお子さんもいるのだとか。最年少(3歳)の男の子は10分くらいしか間が持たないけれど、「それでもいいんですよ」とにっこり。

見ることも勉強! 見て学ぶのが大切

さて、和室でのレッスンを終えた娘が、次に体験したのがテーブル茶道。

テーブルに座った状態で時記のお話や季節の和菓子、季節のお見立ての説明を聞きます。レッスンはレクチャーとワークを組み合わせた二部構成。先生のお話だけでなく、対話しながら和やかにできるのが、子連れにとってはありがたいですよね。すぐに飽きてしまうので子どもって。

 

 

この日は私と娘だけのレッスンだったので、二人羽織のようにマンツーマンでお抹茶の点て方を学びました。

戸惑いながらも先生のご指導に素直に従う娘。なんだかいつもと違う(笑)

3月は春の訪れを感じる”桜”がテーマとあって、お茶碗もナツメ、お干菓子や和菓子、ところどころに桜が。視覚からも春を感じ取れる仕掛けがたくさん。素敵すぎる!

お菓子は毎回テーマに合ったものを京都などからお取り寄せしているんだとか。

 

テーブル茶道の場合は一連の流れを2回繰り返して終了。和室でレッスンを行う際は、ひとりにつき約30ほど時間をかけて丁寧に指導していくので、テーブル茶道よりも時間がかかってしまうんだとか。

 

 

レッスンに3回ほど通えば一連のお点前をマスターできるそうなので、自宅でミニ茶会を開いておもてなしができるのも夢じゃない!?

 



お茶箱がこんなに素敵だったなんて!

 

皆さんはお点前道具一式を入れて持ち歩く”お茶箱”の存在をご存知ですか?

お花見の席や旅行、野点(のだて)などに用いられ、漆器や籠など、さまざまなものがあります。

アウトドアブランドでお馴染みのモンベルでも、山登り用の野点が出ているとか。山頂でお茶を点てるなんて……なんだか粋ですよね。

持ち運んでお茶を点てられたらなんて素敵なんだろうと妄想が膨らむ私。お茶の新たな魅力を再発見する時間でもありました。

 

五感で感じ、感性を磨いて欲しい

物の形、色、様子を見ること(視覚)

温度や道具に触れること(触覚)

お抹茶の香りを感じる(嗅覚)

お茶やお菓子の味を感じる(味覚)

お茶をサラサラと点てる音(聴覚)

 

五感と教養を深めてくれる茶道の奥深さに私が魅了されたように子供たちにも茶道に興味を持ってもらえたら、と。お茶室で正座をしてお点前するのは敷居が高いし堅苦しい。着物も苦手。そんな方にぴったりなテーブル茶道

 

平日午前中は1名から、子連れOKなので産休中の方や春休みや夏休みに子供と一緒に茶道を体験してみたい方にもおすすめですよ♪

 

http://www.jcai.jp/shop/index.php?sid=290

 

川口ゆかり Yukari Kawaguchi

ライター

1977年生まれ。LEEでは私服コーデや収納企画など、登場するたび話題に。2児の母としてトレンドをプチプラと賢くMIXしたスタイルが大好評。

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