LIFE

藤原千秋

習い事は何をいつから? わが家の三姉妹のリアル体験から考えてみた

  • 藤原千秋

2018.03.04

この記事をクリップする

春は、新しい習い事を始める季節

心機一転、春は新しいものごとを始めるのにいい季節です。
ところでわが家には15歳を筆頭にした三姉妹がいるのですが、御多分に洩れず、さまざまな習い事をこの子どもたち(親も)経験し、通り過ぎたり継続したりしてきました。

さてはてこの春から、かわいいおちびちゃんの習い事どうしようかな〜? なんて今まさにお悩み思案中のママへ。

そんな習い事経験、何かの参考になるかも?
バーチャル立ち話、サラ〜っとお立ち寄りくださいませ!

以下、時系列で!

1 体操教室

ママ1年生、第一子はじめての習い事は、幼稚園の放課後に園内で開催されていた「体操教室」でした。提携スポーツクラブの先生が来訪、講堂や園庭を利用して鉄棒、跳び箱、マット運動などをおおらかに教えてくれました。幼稚園年中から小2まで経験。

2 モダンバレエ

体操教室を辞めた頃合いに開始。実はクラシックバレエを習わせたかったママと、トウシューズを履かせたくなかったパパとが数年協議した結果、見つけ出した選択肢。レッスンではクラシックの基礎を押さえつつ、演技は裸足かダンスシューズで。小2から小5まで経験。



3 スイミング

第一子、子育ての勝手がわからず放っておいたら「けのび」もまともにできないまま3年生になってしまったのでスクールに。第一子は小3から小4まで週2で通い、四泳法をマスターしたところで終了。第二子は週1で、小2から小4まで経験。

4 英語(ほぼ演劇)

自宅近くで開催されていた、日本語と英語で絵本を読んでその内容を演じる、といったもの。小4と保育園年長児を同時入会。最初の演目は「ピーターパン」で、入ったばかりの保育園児のお役(ティンカーベルが倒れるところ)がなかなか迫真の演技。第一子は小4から中3まで。第二子は、年長から小3まで経験。

5 学習塾(自習系)

第一子、第二子とも、間欠的に開始しては辞める、を繰り返し。やる気になった場合は一年間で5学年分進んだりするのですが、やる気がないとうーん……。

6 通信教育

第一子が一年分堆積させ挫折。

7 ダンス

近所のスタジオで新規クラス開設につき、姉の通っていたモダンバレエが厳しそうでびびっていた第二子が入会、小2から小5まで経験。第二子の在籍中、姉にあこがれた第三子も保育園年中で始め、こちらは小1の現在も継続中。

8 ピアノ

放っておいたら小3になっても楽譜がまるで読めないと第二子に泣きつかれ開始。はじめてみればものの1ヶ月で譜読みできるようになり、2年も経たずに昔ピアノを習っていた親が3歳から小5までかけて進んだレベルに到達。第三子も姉の影響で小1から開始。第二子、第三子共に継続中。

9 英語(個人レッスン)

座学の英語を全くやらせないまま中学校に入れた第一子が「自分も小学生の頃から書く方をやっておくべきだった、中学でものすごく苦労した」と報告したため、その経験を受けて第二子は小5より開始、継続中。

10 ミニバス(バスケットボール)

放課後の小学校体育館を利用した同好会。ダンスを辞め、運動不足を懸念した第二子が自ら入会。小5より継続中。

11 学習塾

己の成績に震え上がった第一子が自ら志願して入塾。中2より中3まで。

12 その他、単発レッスン

体操、ドラム、などなど……。

自力で通えること、リアルな声ありきで決めるということ

振り返ってみると、わりと始めたり辞めたりがフレキシブル(笑)ですよね。あんまり「何が何でも始めたからにはものにする」みたいな意思が親にも子にもないのがわかります……。はい、そういう「元を取ろう!」みたいな意識は、希薄かも知れません。

ただ、そんなわが家には習い事における大きな不文律があります。それは基本「自力で行って帰ってこれるところへ!」というものです。子どもが3人もいるので可能な限り、親は送迎しないようにしたい(なかなかできない)。つまり、子ども自身が一人で通う上での自宅からのお教室までの距離や、そのルートの安全性が、たいへん重視されています。

教室探しのコツは「口コミ」

くわえて、お教室や先生探しは、ほぼ100%「口コミ」情報をもとに決めています。インターネットにかんして私はかなりなヘビーユーザーなのですが、こと子どもの「習い事」に関してネットであれこれしたことがありません。

「口コミ」は、ご近所や、子どもの保育園や幼稚園や学校のお友達のママ、すでにやっている別の習い事友達のママ、PTA仲間、などなどからのもの。リアルで忌憚のない経験談や年間のコスト感を事前にしっかり押さえられたところで体験、入会に至っています。

特別な教材や発表会特需のある習い事では、毎月の月謝だけの出費では年間まかなえなくなるので、本当の数字がいるから。また「母の会」など労力供出の有無、負担感というのも時間のないママとしてはとても大事なところ。

逆に言えば、そういう良質(正確)な口コミ情報が入ってきて初めて、具体的に検討できるというわけです。親の人間関係が練れていなかった第一子「ベビー」時点では、なにも習わせられていなかったゆえんです。

一番は、子どもの意思

でも、やっぱり一番大事なのは、子ども本人に「やりたい」という強い意思があって、習う……ということなのですよね。と、3人の習い事を眺めてきてしみじみ思うのです。

まあ、これまでまったく親の趣味や希望が影響していなかったとは言えないのですが……。その点についてはちょっと反省の方が多いので……。

ええ。ついつい親の夢を押しつけてしまったこと、良かれと望まない何かに放り込んでしまったこと、あります。それを子も受け入れてしまってくれちゃったりする。でも、いろいろひずみが出てきます。じわじわ出てきます。

やっぱり子どもの体力的知的リソースや時間も、有限ですから、本人が心から望む習い事が一番いい。

というところで、子育て16年目である現在また、春からの新しい習い事計画が子どもたちの内心それぞれ、ある様子!

「○○やりたいんだけど!」と告げられるときには「な、なに?!」、いちいちドッキリするものですが、ちょっぴりわくわく楽しみだったりも。それは、親としても新しい扉を開く経験になる、だからなのでしょうね。

藤原千秋 Chiaki Fujiwara

住宅アドバイザー・コラムニスト

掃除、暮らしまわりの記事を執筆。企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。LEEweb「暮らしのヒント」でも育児や趣味のコラムを公開。

LEE公式SNSをフォローする

閉じる

閉じる