うま味成分であるグルタミン酸が豊富なトマトは、ほかの素材にからめる「野菜だし」のような感覚で使うのを意識するといいと、料理家・フードコーディネーターの中山智恵さん。

脂を落とした豚肉に、トマトのジューシーさをプラスした黒酢和えで、夏バテを吹き飛ばして！

トマトとカリカリ豚の黒酢じょうゆ和え

焼いた豚肉の余熱で、トマトとしっかりなじませて。ほろ苦いゴーヤーは、薬味的なアクセントの役割で加えます。

材料・2人分

• トマト…… 2 個
• 豚バラ薄切り肉……150g
• ゴーヤー……1/4本
• Ａ　しょうゆ、黒酢（または酢）、サラダ油……各大さじ1/2
• 塩、こしょう……各適量

作り方

1. トマトはくし形切りにする。ゴーヤーは薄切りにして塩もみし、さっと洗って水気をきる。
2. 豚肉を数枚ずつ少し重ねたまま、長さを半分に切り、フライパンに並べる。強火にかけ、両面カリカリになるまで焼けたら取り出し、油をきり、食べやすい大きさに切る。
3. ボウルに①、②、Ａを順に加えてひと混ぜする。器に盛って、こしょうを振る。

これで元気が出る！

バラ肉は冷たい状態からあえて重ねたまま焼くことで、カリカリとふっくら、ふたつの食感を楽しめる焼き上がりに。

「トマトは実を食べるのはもちろんのこと、塩を振ったり加熱したりして汁を出し、ソース的な役割でも使えます。しょうゆや黒酢など、発酵調味料と混ぜると、うま味の相乗効果でさらにおいしさはアップします」（中山さん）

次回は角田真秀さんのなすレシピをお届けします。

撮影／豊田朋子　スタイリスト／朴 玲愛　取材・原文／田中のり子　本誌編集部
詳しくは2017年8/7発売LEE9月号に掲載しています。　[最新号] 試し読み・定期購読はこちら