正しいお母さんではなく、なりたいお母さんに。
漫画家・会社員 真船佳奈さんの【脳内図】「正しいお母さんではなく、なりたいお母さんに。本業と副業と子育ては、お互い手を取り合っています」
2026.09.28
マルチタスク時代の頭の中は忙しい!
私の脳内図
テレビ局で働きながら、育児エッセイ漫画を描く兼業漫画家の真船さん。本業、副業、育児、第2子出産まで、超マルチタスクな日々の頭の中は、どうなっている?
真船佳奈さん〈漫画家・会社員〉
正しいお母さんではなく、なりたいお母さんに。育児と“自分”を両立させる

まふね・かな●1989年、福島県生まれ。2012年にテレビ東京に入社しバラエティ番組のADに。2017年漫画家デビュー。テレビ東京でアニメ化も。最新刊『さよなら!行き当たりばったり人生!』(KADOKAWA)発売中。
Instagram:mafunekana
X:mafune_kana
公式サイト:comici.jp/mafune_kana
『さよなら!行き当たりばったり人生!
お金管理も家事も全部ニガテな主婦の生まれ変わり奮闘記』

お金、掃除、日々の生活に無頓着だった真船さんが出産を機に「ちゃんとした暮らし」を得るため大奮闘。各ジャンルの専門家の協力のもと、生活を改善していくエッセイ漫画。¥1650(KADOKAWA)
真船佳奈さんの脳内図
本業と副業と子育ては、お互い手を取り合っています

「本業・副業・育児のメイン3つは、全部手をつないでいるイメージです。本業と副業は相乗効果があるし、子育ては漫画の原動力になるし、全部がつながっているんです。ずっと頭を占領していたお金や片付けの悩みをプロの手を借りて頭から追い出せたおかげで、今は生まれたての第2子のことを考える余裕が。脳のメモリが空いて、すごくいい感じです!」

テレビ東京で働きながら、漫画家としても活躍する真船さん。『正しいお母さんってなんですか!?』などの出産や育児を描いたエッセイ漫画が共感を呼び話題に。今年7月には第2子も生まれ、さらに多忙な毎日を送りながらも兼業を続けられる理由は「根っこが同じだから」だといいます。
「目指しているところが実は同じで、どちらも“おもしろいことを発信したい”という気持ちがベースなんですよね。単純にどちらの仕事も好きだというのもありますが、軸が同じで業務内容が違う仕事を兼業することで、それぞれによい影響があることも大きな理由です。会社では番組宣伝の部署にいて、番組PRの漫画を描く機会もあるので、漫画の技術をそのまま本業に生かせています。逆に、本業の勉強会などで得た知識が、漫画の発信に役立つことも。片方の仕事に行き詰まったとき、もう片方の仕事を進めることで気分転換ができるのもメリットです」
本業と副業を両立している真船さんですが、産後は漫画を描けなくなった時期もあったそう。
「“生まれ変わる! 正しい母という存在に!”と意気込みすぎて、自分を追い込んでしまったんです。出産前は酔っ払って道路で寝てしまうような人間だったので(笑)、子どもに迷惑をかけないようにと思いすぎた私が目指してしまったのは、誰にも嫌われない、無害な“フリー素材ママ”でした。もちろんうまくいくはずもなく、何を漫画に描けばいいかわからなくなり、挙げ句、ストレスで体調を崩して入院することに……。でも、それがかえってよかった。久しぶりに1人の時間ができて、自分と向き合うことができたんです。病室の暇な時間で“漫画を描きたい”という思いが湧いてきて、『育児と自分のアイデンティティを両立させたい』『“正しいお母さん”ではなく“なりたいお母さん”を目指せばいいのかもしれない』と思えるようになりました」
時には子どもを夫に託して旅行へ行くことも。夫婦の関係を円満に保つ工夫は?
「最近は夫に話す前に、まずAIに相談して考えを整理していますね。以前は感情に任せてロゼッタストーンのような長文メッセージを夫に送りつけていましたが、今はそれをAIに送り、角が立たない言い回しを一緒に考えてもらっています。おかげで夫との話し合いが平和になりました。あとは、育児の決定権を夫婦の一方に委ねないという工夫も。『保育園の先生がこう言っていたから試してみよう』というように、外部のプロを育児のリーダーにするんです」
この“第三者のプロをリーダーに据える”という手法は、生活の見直しにも生かされているとか。
「最近、苦手だったお金の管理と部屋の片付けを、各ジャンルのプロに相談しながら見直しました。特に、『何にいくら使うか』は個人の価値観が出やすく、夫婦間でジャッジするとケンカの種になります。FPさんというお金のプロにドラスティックに入ってもらい、事業仕分けのようにバンバン判断してもらうことで、夫婦で納得しながらうまく改善できました」
最新刊の『さよなら!行き当たりばったり人生!』では、そんな日々の生活の見直しの様子を漫画化。FPから「このままでは1億3千万円の負債を抱えてしまう」とまで言われた真船さんが、暮らしを変える中で発見したのは、“すべてがつながっている”ということ。
「以前の私は、砥石が見つからなくて買い足すうちに家に6個もたまってしまうほどずぼらで(笑)。片付いていないせいでそんな無駄遣いが頻発していたら、お金は貯まりませんよね。そこで気づいたのは、お金も、掃除も、生活習慣も、実はつながっているということ。何かひとつ整えれば芋づる式によくなっていくんです。そのことを知り、生活を見直せたことで、ずっと頭のどこかにこびりついていた得体の知れない不安から、ようやく解放された気がしています」
Staff Credit
撮影/浜村菜月(LOVABLE) ヘア&メイク/杉山えみ 取材・文/東 美希
こちらは2026年LEE10月号(9/7発売)「私の脳内図」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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