上品な光沢と繊細な色彩、優美なフォルム。唯一無二の存在感を放つパールは、大人らしい正装感を求められるシーンでの〝お守り〞のような存在。でも、実はカジュアルな装いとの相性だって抜群！　もっと自由に、ちょっぴり大胆に。上戸彩さんのチャーミングなつけこなしでお届けします。

「尊敬する先輩からいただいたパール。今、その価値を実感しています」上戸 彩さん

　大きいのと小さいのがミックスされたアシンメトリーなデザインや、普段なかなか手を出せないブローチまで。素敵なパールジュエリーをたくさん身につけさせていただいて、すごくワクワクしました！　というのも私は今、＂ジュエリーお休み中＂。もうすぐ2歳になる次男が、ピアスやネックレスがとにかく好きで……パールのネックレスなんて、怖くてとてもつけられません（笑）。　
　私の＂ファースト・パール＂は、まだ10代のとき、泉ピン子さんからいただいたピアスとネックレスのセット。「いつか必ずパールをつけるタイミングが来るから、あなたもひとつ持っておきなさい」って。そのときはまだ子どもで、パールをつける自分を想像できなかったけど、年齢を重ねた今、子どもの学校行事や冠婚葬祭に、何よりも重宝していて。人生の先輩からの一生ものの贈り物です。
　私も先日、もうすぐ小学4年生になる長女に、シルバーのネックレスをあげました。私のお古ですが、目を輝かせて喜んで、その箱ごと＂宝物入れ＂にして大切にしてくれています。いつか彼女が二十歳を迎えるとき、パールを贈る日を楽しみにしつつ……私自身は、もうしばらく＂ジュエリーお休み中＂の毎日が続きそうです（笑）。

上戸 彩さん

上戸 彩さん

うえと・あや

1985年９月14日生まれ、東京都出身。第7回全日本国民的美少女コンテストをきっかけにデビュー。ドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』『半沢直樹』、映画『シャイロックの子供たち』など数多くの人気作に出演し、活躍を続ける。2015年に第1子、’19年に第2子、’23年には第3子を出産。2025年9月26日(金)公開の映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』に出演。 フリージャーナリスト〈市谷 裕美〉を演じる。

長さを変えてレイヤードすることで、奥行きのある胸元に。王道の白T合わせももちろん素敵だけど、ベージュのTシャツならパールがほどよくなじみ、洗練された印象に仕上がります。ロングネックレスのほうは、イエローゴールドで縁取ったスライスドパールをあしらった「スライスド ベゼル」。真珠層の神秘的な美しさをモダンなデザインに落とし込んだ人気のシリーズです。

2011年、デンマーク・コペンハーゲン出身の女性デザイナーが、自身の名前を冠して立ち上げたブランド「ソフィ ビル ブラーエ」。シンプルながら大胆さのある、プレイフルなデザインが特徴です。大小のパールをくっきりとしたフォルムで結んだジュエリーは、凛とした美しさ。こっくりとしたブラウンのスウェードブルゾン×ストライプシャツというタフな着こなしにも負けない存在感を発揮します。

ネックレスからブローチにスイッチするだけで、こんなにも新鮮な表情に！　歴史あるブランドならではの上質な素材、ミニマルなL字デザインも相まって、普段からオケージョンシーンまで活躍間違いなしの逸品です。

2010年にスタートした日本のブランド「Shihara」は、潔いまでの〝非装飾的〞なデザインが魅力。ピックアップしたのは、あこや真珠とターコイズを組み合わせたピアスとネックレス。その大胆な発想と繊細な技術に脱帽です。パールだって服と同じように、自由にミックス！　おしゃれの新たな扉が開きます。