FASHION

時代遅れ?イタい人?大人だって好きな服を着続けていいんです/スタイリスト福田麻琴

  • 福田麻琴

2023.02.23

この記事をクリップする

本日のお悩み
いい大人になってきたけど、自分の好きなものばかり着続けるのはアリ?

 

福田麻琴さんの“お悩み相談室”。
皆さんからいただいたお悩みに、麻琴さんが本気でお答えします!

「お返事は完全なる私の独断と偏見です(笑)。
時に寄り添えなかったらすいません……
でもさ、どうせなら面白おかしく悩みたいじゃない。
笑って解決しちゃおう~!」From Makoto

歳を重ねると、自分の好みの服ばかり着ていていいのか、わからなくなってきました。
あまり流行ばかり追うのもどうかと思うのですが、かといって時代遅れにもなりたくないので、どのようにこれから装うとおしゃれになれるのか教えてほしいです。

おしゃれ迷子さん

福田麻琴さんのお答え
もちろんアリです!より素敵に見えるためにちょっとだけテクニックも必要

 

私は基本、ファッションは自分の好みでいいと思っています。

シンプルが好きな人、カジュアルが好きな人、フェミニンなスカートスタイル、クールなパンツスタイルが好きな人……。
コンサバだってストリートだって、ファッションは自由なのですから、まずは自分が楽しめるということが一番大切なこと。
無難で、周りと馴染んで入るけど、全く楽しくないんだったら、それは勿体無いことだと思うんです。
絶対のルールがないからこそ、せめて自分だけはワクワクするようなものを身につけたいですよね。

これって大きなQOL向上の一つです。
QOL=Quality of life(クオリティオブライフ)
つまり生活の質を上げること。

まずは心がワクワクするような服を選ぶことが一番大事

心が満たされなければたくさんの服を持っていても生活の質は上がりません。
むしろ少ない服でどうやって楽しむかの方が心がワクワクしませんか?
だからまず私がお答えするとしたら、色でもデザインでもなんでもいいから、ワクワクするような服を選ぶことです。
いつも通りの服でも、挑戦な服でもOK!
誰かにいつも同じ服だと言われても、自分が満たされていればそれでOKです!
ただ、好みの服というのにも色々あると思いますが大人がより素敵に見える為に、いくつか気をつけた方がいいポイントはありそうです。



”甘さ”と”露出”はどこか1箇所にとどめて

私が個人的に気をつけているのは“甘さ“と“露出“。
大人は甘さも露出もどこか一ヶ所に。
この二つはやっぱり若者の方が似合うかなぁ。
たまに露出がめちゃくちゃかっこいい人を海外スナップで見かけたりもしますが、これは本当にごく一部のセレブの話。年中こんがり肌で体を鍛えまくっているスペシャルな人びと。
我らはデコルテなのか、背中なのか、二の腕なのか、膝下なのか、どこか一ヶ所出すだけで十分な抜け感です。
甘さはたくさん取り入れすぎると謎のオケージョン感、マダム感、エレガンス感が高まってしまうので、デイリーなコーディネートには向かないかもしれませんね…。
それでもプリプリの甘めスタイルが大好きなら止めはしません。むしろ突き進んでください。
きっと極めればそれはそれでスタイルになるんですから。
気をつけて、の提案ばかりしていますが、代わりに歳を重ねるとどうしたって勝手に似合ってきちゃうアイテムもあります。

ジャケットやパンツなどクールなアイテム、スカーフやブローチなどマダムなアイテム。
このへんはきっと十年前より似合うはず。そして十年後もっと似合うアイテムです。
今ならこれらのアイテムが持っている雰囲気に負けずに着こなすことができます。
服の力を借りてどうにかカッコ良く見えたい!と思っていた時期もありましたが、今はむしろ少々見え隠れし始めた貫禄をどうにか服の力で誤魔化したい!と、願うばかり(笑)
だからどんどんシンプルになる…。
そう!シンプルだ!
シンプルな服こそ、今の私達が一番似合って時代遅れにもならない服のひとつです!
あぁ、スッキリした。
これで私も今後の買い物の指針が出来ました。
改めてシンプルイズベスト!トレンドはひとさじね!
ありがとう、おしゃれ迷子さん!

 

お悩み相談バックナンバーはこちら!

卒入園・卒入学コーデは「カセットスーツ」「黒よりネイビー」推し!/スタイリスト福田麻琴ーー2023年上半期BEST20

年を重ねるとお洒落が楽しめなくなるのはなぜ?/スタイリスト福田麻琴

産後の”靴迷子”問題はこれで解決/スタイリスト福田麻琴

「似合う服がわからない」人がまずやってみるべきこと/スタイリスト福田麻琴

https://lee.hpplus.jp/column/2465925/

「ボーダーコーデのマンネリ化」を解消して「今っぽい」着こなしになれる方法/スタイリスト福田麻琴

アラフォーの「カジュアル服が子どもっぽくなる問題」を解決する3つの方法/スタイリスト福田麻琴

アラフォーでも「派手柄」「キレイ色」「甘口アイテム」を着てもいいのか問題/スタイリスト福田麻琴

麻琴さんにお悩みを相談してみませんか?

「“おしゃれゴト”では、皆様からのお悩み相談を募集しています。
ファッションにまつわること、仕事、子育て、etc……
100%の正解はありませんが、一緒に楽しく解決できたらと思っています。
たまに私の相談にものってください(笑)
日常の些細な疑問、福田がのんきにお返事します。
一緒にシェアして笑っちゃいましょう!」From Makoto

【投稿はこちらから】
fukudamakoto@lee.hpplus.jp

※いただいたお悩み・ご質問は「おしゃれゴト」をはじめ、福田麻琴さんのSNS等ほかのメディアにてお答えする場合もございます。【お名前(フルネーム)】と【ハンドルネーム(回答する際にお呼びするお名前)】を明記の上、【お悩み】についてお書きください。ハンドルネームでご紹介致しますが、匿名希望の場合はその旨メール内にお書きください。
※大変申し訳ありませんが、すべてのお悩み・ご質問にお答えできるということではありません。


福田麻琴 Makoto Fukuda

スタイリスト

1978年生まれ。パリ留学に裏打ちされたフレンチテイストに、今どきの抜け感を加えたベーシックスタイルが得意。LEEマルシェでのコラボ企画も大人気。1児の母。

LEE公式SNSをフォローする

閉じる

閉じる