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夫の「顔」を見れば「夫婦のスキンシップを復活させるヒント」がわかる【佐藤ブゾン貴子さんの顔診断】

  • 佐藤ブゾン貴子

2023.02.15

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「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で16人、日本人初の相貌心理学スペシャリスト・佐藤ブゾン貴子さんが相談者の「顔」を分析し、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。先週に引き続き「夫婦関係」に関するお悩みを、ブゾン先生がズバリ解決します! 今回の相談者はLEE100人隊ののずさん(隊員番号021)です。
【夫の顔を見れば「夫婦で会話が噛み合わない理由」がわかる】 >

LEE100人隊のずさん 佐藤ブゾン貴子さん

子どもを2人産んで、夫婦のスキンシップが無くなった

のずさん(以下のず):夫とは仲良しだし、お互いに「好きだよ」と言葉にして伝え合えているのですが、あまりときめかなくなったというか。はっきり言うと、スキンシップが無くなりました(笑)。長男を産んで以来、次男を産んでからはより一層。このままではマズいなと思い、相談させていただきました。

佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):まず、のずさんの夫は思考ゾーン拡張タイプで、物事を理論理屈で考える傾向があります。それに対してのずさんは感情ゾーン拡張タイプで、感情の動向が行動や思考に作用しやすい。全然違うタイプのご夫婦です。思考ゾーン拡張タイプの彼は理想主義者で、ゾーン内にある目から入ってくる情報を重視する傾向もあります。ですので夫婦のラブラブムードを復活させたいなら、彼の視覚を刺激すること。具体的には、彼の理想の女性像を実践する。彼の好きなタイプの髪型、服装、雰囲気をのずさんが装って、彼の理想を満たして視覚を刺激するのがいちばん効果的です。なので彼の心を動かすには、まずは視覚からの刺激、振る舞いも大事。お子さんがまだ小さいですし大変でしょうけど、だからといって頭ボサボサのままでいたり、部屋着のままでいたりするのはダメ。

LEE100人隊のずさん夫

のずさんの夫は思考ゾーン拡張タイプで、物事を理論理屈で考える理想主義者。ゾーン内にある目から入る刺激の影響を受けやすい傾向があります。

のず:そうなんだ! 結構頭ボサボサですし、お風呂上がりは裸で歩き回っちゃってます、だって息子に服着せなきゃいけないし。走り回るので、いつも裸で追いかけっこですよ(笑)。

ブゾン:彼ももちろん現実的な事情をわかってらっしゃるとは思います(笑)、でも「あーあ」と思っているとも思うんですよね。理想主義者の彼は完璧主義者でもあるので、やっぱり妻にも完璧を求めるんです、たとえそれを口にしなくても。毎日は無理でしょうから、例えばお休みの日の夜だけでも、普段は着ないネグリジェとか、肌触りの良いシルクのパジャマとか着て、セクシーなムードを演出してみては? その日はベッドルームもムーディな色の照明に変えるなど、ホテルのスイートルームのように演出してみたり。彼、そういうの好きな顔タイプですよ(笑)。

佐藤ブゾン貴子さん

普段は頭ボサボサでスウェット着てても、裸でお子さんと追いかけっこしてても構わないけど、でもメリハリをつけること! 時には彼の理想を叶えるための夜を設ける。そうすると彼が「あれ、いつもと違うじゃん……!」と刺激され、より良い夜を過ごせるかな。何しろ彼は理想主義者なので、やるならとことんやった方がいい、中途半端はダメ。可能ならばご両親やシッターさん等にお子さんを預けて、二人で素敵なレストランにディナーを食べに行ったり、ホテルのスイートルームに泊まりに行ってもいいと思いますよ。

物価も電気代も上がっているのに節約ができない

のず:私、節約がすごく苦手で。物価も電技代も上がっているし、節約をしたほうがいいのはわかっているんですけど、全然行動に移せてなくて。夫にも「電気ちゃんと消してね」とよく注意されます。暖房もつけっぱなしにして出かけちゃったり。

ブゾン:のずさんは輪郭に対して口が大きいんですよね。口は相貌心理学では体力の消費具合を象徴し、同時にお金の使い方も表すので、輪郭に対して口が大きい方は体力も、お金も使ってしまいやすい傾向があります。なぜなら、口の大きい方はレアジッサン(反応型)と言って、周囲の状況や感情にいち早く反応して、エネルギーやお金を消費してしまうんです。それに目と目の間が眼球1個分以上離れていて好奇心旺盛で、新しいことや楽しいことに反応しやすく、「楽しい!」と思うと反応してお金を使ってしまいがち、買い物がストレス発散になるタイプとも言えます。電気の消し忘れも、他に目の前に楽しいことがあると意識がそちらに移って、電気のことを忘れてしまうんでしょうね。電気のスイッチの前に「電気消し忘れてない?」など書いておいて貼るとか、人がいなくなると自動消灯する電気に変えるとか、自発的な行動で改善を考えるよりもプラスワンで何かに頼るのが、レアジッサンののずさんにはお勧めです。

LEE100人隊のずさん

のずさんは輪郭に対して口が大きいレアジッサン(反応型)。体力も、お金も使ってしまいやすい傾向があります。

のず:「電気消す」とか書いて貼ったら、夫に怒られそう(笑)。家のインテリアなども全て夫の趣味なんです。

ブゾン:本当に素敵なご自宅ですよね(編集注:のずさんはご自宅からリモート参加)。それなら彼に相談して、彼の美的センスに適う「電気消し忘れてない?」と注意喚起するような看板や札等を選んでもらうと良いでしょう。節約に関しては、お金を使うことでポイントが貯まる、いわゆる「ポイ活」が向いています。レアジッサンののずさんには「お金を使わない、絶対に!」というのは無理。それがフラストレーションになって、ご家族に当たってしまうことも無きにしもあらずなので。なので「欲しい!」と思ったら買うけど、買うと同時にポイントがもらえるような方法を採り入れましょう。節約だけでなく、夫婦関係もお仕事も、「楽しみながら」がのずさんにとってキーワードになりますよ。

夫が10歳年上。将来のお金や家のことが漠然と不安

のず:夫が私の10歳上で、多分彼の方が先に病気になったり、逝ってしまうと思うんです。今の生活が彼に頼り切りなので、お金のこととか、家のこととか、漠然と不安があって。最近夫が「疲れやすくなった」と口にするようになって、こうやっておじいちゃんになっていくんだな……と思い、老後が不安になってきました。

ブゾン:のずさんの横顔を見ると、額がイルカのようにまん丸で、想像力がものすごく豊かなことが表れています。想像力豊かなあまり、それが妄想の域まで行ってしまうことも多い。想像力を使うお仕事が向いています。のずさん、お仕事は何を?

LEE100人隊のずさん

のずさんの横顔を見ると、額がイルカのようにまん丸で、想像力が非常に豊かなことが表れています。

のず:メイクやスキンケアを教えるお仕事をしています。顔タイプアドバイザーの資格も持っています。

ブゾン:ものすごく合ってますよ! そういうアーティスティックな職業に向いている一方、あらぬ妄想を描きやすい。老後についても、お子さんもいるし、夫婦の年の差10歳ということで考えるのは当然ですけど、正直、先のことは誰にもわからない。感情ゾーン拡張タイプで想像力豊かなので一度「ちょっと不安……」と思うと、どんどんネガティブな想像、を超えた、最早妄想が暴走して、現実との接点を失ってしまいがち。それよりも、ちゃんと現実に目を向けましょう。夫婦で自営とフリーランスであるのなら、例えば年金に代わるような積み立てをするなど、現実的な対策を考えることが大切です。それに、たとえ彼の方が10歳年上でも、夫婦どちらが先に逝くかわからないですし。妄想を膨らして心配しているよりも、心配の種を潰すこと。

のず:夫の仕事が金融関係なんです。それもあって、いなくなったらどうしよう……っていう。

ブゾン:だったら、お金のことは彼に任せておいたほうがいいですよ(笑)。であれば「自分がいなくなった時のこと、ちゃんと考えておいてね」と言っておけば大丈夫です 。レアジッサンののずさんはお金を貯めるのが苦手ですし、そこにはあまり関与せず彼に任せること。彼は輪郭縦長気味のレトラクテで体力量は少なめではあるのですが、顎がしっかりしていて少ない体力量ながらも貯めることができるし、お金の管理も上手。それに横顔を見ると顎が前に出ていて、行動に非常に勢いがあることもわかります。なので今抱えている不安を、「10歳離れているし、子どもも2人いるし、何かあったら私すっごい不安だから、ちゃんと用意してほしい」と全部彼に伝えること。そして用意してもらったら、それがどういうものなのかも教えてほしい、とも。

佐藤ブゾン貴子さん 相貌心理学



夫婦間の「見えない繋がり」を作っていくことが大事

ブゾン:あと、彼はどちらかと言うと、自分が思っていることはあまり口に出さないタイプですね、思考ゾーン拡張タイプでかつ鼻の穴が見えづらいので。でも、内には凄く熱いものを秘めていて、結構情熱的。

のず:へえ、わかんないものですね。でも確かに言わないタイプ。先ほど、夫の好きな女性のタイプについて話が出たんですけど、そういえば好きな女優さんとかタレントさんとか、好みの女性のタイプを聞いたことがないんですよね。

ブゾン:のずさんの持ち前の豊かな想像力を使って、彼の普段の言動から紐付けて推理していくと良いのでは? あと、せっかく夫婦なのに、相手が何を考えているのかわからないのは残念だと思うんです。例えば夫婦で同じ趣味を持つのが良いですよ、何かありますか?

佐藤ブゾン貴子さん LEE100人隊のずさん

のず:夫も私もサックスが好きで、同じ楽団で演奏していました。

ブゾン:それは素敵ですね! 彼はあまり感情表現が上手な方ではないので、音楽で感情表現するのは良いんです。あとは、彼がインテリアやアートが好きなようなので、2人で陶芸を習ってみるのもお勧め。通いじゃなくても、単発の陶芸教室に「2人で行ってみない?」と誘ってみる。彼は顎がしっかりしていて手先が器用な特徴が表れているし、夫婦で使う食器や、家族で使う大皿を一緒に作ってみることを提案してみては? そういったことを日常に少しずつ採り入れていくと、お互いにとって新しい刺激にもなるので、夜だけでなく、トータルでラブラブになれると思うんですよね。夫婦間の見えない心の繋がりを作っていくことはとても大事。でも見えないがゆえに不安になってしまうのが人間の性なので、そんな時は見える繋がりを意識してもらって、2人で何かを作るなどの共同作業を。もちろん子育ても夫婦の共同作業ですけど、それだけじゃない、2人だけのプライベートも大事ですからね。

のずさんアフタートーク

先ず、視覚からはいるものが大切とのことだったので、息子との風呂上がりに、子ども達を追いかけるように裸でウロウロ(もはや裸で鬼ごっこ笑)するの、やめる意識で頑張ってます。実現しない事も多いですが、着替えや、身支度などを夫の目の前で堂々としないように心がけてます。

あと、夫のスウェットがパジャマ兼、部屋着でしたが、自分がときめくパジャマを購入しました。寝る時に、自分の好きなものを纏っているだけで、小さな幸せを感じてます!もっと早くパジャマ買えばよかったです。夫をちゃんと意識して、視覚的変化と自分の気持ちの変化も。見た目、大事ですね。ブゾン貴子さんに感謝です。

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撮影/山崎ユミ イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子

佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako

相貌心理学スペシャリスト

相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。

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