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今、オーストラリア産ナチュラルワインが熱い理由【新星ワイナリーの醸造家おすすめ6選】

2023.02.16

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現地在住ワインコンサルタント本輝咲さんイチオシ!「SKIGH WINE」、スカイ・マクマナス氏の試飲イベントへ

今、オーストラリアが目が離せないワイン生産国となっているって知っていましたか?

古くからワイン造りを行っているヨーロッパの国々(旧世界)のワインと比べ、歴史の浅いオーストラリアですが、近年次々と新しいワイナリーが誕生し、「SKIGH WINE(スカイワイン)」もその一つ。

SKYGH WINE

スカイワインは、2016年に西オーストラリア州マーガレットリバーに、スカイ・マクマナス氏が設立したワイナリー。

スカイ氏は、ブドウ、ワイン造り、すべてに情熱を注ぎ、自分のスタイルを確立。ブドウにもかなりのこだわりを持っていて、マーガレットリバー近郊の銘壌地と呼ばれる特別な土地で育ったブドウを使用。製法においても、伝統と最新技術を融合し、個性溢れるユニークなワインを造り出しているんです。

SKYGH WINE

その方法は、新しくワインを作り始めた国(新世界)のブドウを使用し、一部のワインには、イタリアから取り寄せたアンフォラ(素焼きの壺)を使用するなど、旧世界の伝統的な方法に基づいて醸造。原点へのリスペクトを忘れていないスカイの精神が、造られるワインの味わいに深みをもたらしています。

そのスカイ氏が、念願の初来日するとのことなので、取材に行ってきました。

「SKIGH WINE」

スカイ・マクマナス Skigh McManus

西オーストラリア州にあるワイン産地の小さな街で生まれ育つ。高校で醸造学を専攻し、卒業後の17歳で、有名大手ワイナリーに採用され、醸造家の道を歩み始める。しかし、オーストラリア国内のみでは満足できず、大手ワイナリーを辞め、バックパッカーとして、ニュージーランド・カナダ・アメリカ・イタリア・フランス・スペイン・ポルトガルなどのワインの名産地に訪れ、さらに醸造の経験を積む。その後、ワイナリーを設立。趣味は釣り。

SKIGH WINE

娘さんとエビを持つスカイ氏。釣りが趣味なスカイ氏は、魚を自分でさばいて、ワインのおともにすることもあるそうです。

「日本人の優れている味覚でも満足できるワインだよ」

「SKIGH WINE」

スカイワインの輸入を実現させたのが、オーストラリア在住で、現地でもワインコンサルタントとしても活躍中の本 輝咲さん(写真右)。オーストラリア国内でも引く手数多の人気ぶりだったので、「日本に届けたい!」とスカイ氏に掛け合ったのだそう。

「スカイのように、醸造経験をしっかり積んだ醸造家の造るカリスマ性のあるナチュラルワインは、とにかく旨味がたっぷりでカラダに染み渡ります」(本さん)

「SKIGH WINE」

スカイ氏と一緒にワインを楽しみながら、来日した感想などのお話を伺いました。

「もちろん、日本には私が造ったワインを売るために来ました(笑)。スカイワインを日本のみなさんがどういう気持ちで飲んでくださってるか気持ちを聞きたかったことが来日した一番の理由です。初めての来日ですが、日本の方は、和食のだしなどの味わいを極めていて、味覚がすごく優れている印象です。なので、みなさん、ナチュラルワインのおいしさをすごく理解して飲んでくれていると感じてます。スカイワインも、ぜひたくさん飲んで欲しいです」(スカイ氏)

「SKIGH WINE」

WINE SHOP nicoのソムリエ・新垣圭太さん(写真左)も、スカイワインに魅了された一人。

「WINE SHOP nico 横浜は、昔から作られているナチュラルワインはもちろん、新しいワイン生産者も応援しています。気候変動などもあり、ワインのスタイルも変わっているので、我々も新しいスタイルをどんどん取り入れています。

オーストラリアは、気候も土地もワインに適しているようで、今ナチュラルワイン生産者がすごく多いんです。スカイさんのように、創造性に溢れ、醸造センスに長けてる方も多いので、うちでの取り扱いも多いですし、お客様からの評判もすごくいいです。ただ、まだあまり知られていない印象なので、多くの方に飲んでいただきたいですね」(新垣さん)

旨味たっぷりで飲みやすいナチュラルワイン

イベントでは、スカイワイン6種をテイスティングさせていただきました。商品紹介と一緒に、スカイ氏おすすめのペアリング料理もご紹介します!

●オーガニックのナチュラルワイン“コーダ”シリーズ 

“CODA(コーダ)”は、音楽用語で“元に戻る・循環”を意味する記号。第一のテーマとして、季節の循環を“自然からの贈り物”と捉えて、感謝の気持ちを込めていて、第二のテーマとして、このワインが親しき友人の手に渡り、それがまた人の手によって注がれて、世界中の人々の元に届きますようにとスカイ氏の愛情を表現したシリーズ。

「SKIGH WINE」

■コーダ シャルドネ 2022 CODA CHARDONNAY 2022 ¥3,300

良質な新樽の香りを短期間でしっかりと引き出すために、特別に焼き加減を調節したオークを使用。若くてはつらつとした果実味を楽しめるスタイルに仕上がっています。

年代:2022年
地域:マーガレットリバー ウィリアプラ
品種:シャルドネ100%
アルコール度数:11.2%
色調:薄いゴールド色
香り:バニラ、ハニー

こちらは、コーダシリーズの中で、スカイさんが一番好みのワインなのだそう。
「豚骨ラーメンや旨味たっぷりでリッチなお料理と楽しみたい」(スカイ氏)

 

「SKIGH WINE」

■コーダ ソーヴィニヨン・ブラン 2022
CODA SAUVIGNON BLANC 2022 ¥3,300

澱としっかりと接触させることで、舌触りの柔らかい旨味のあるワインに仕上がっています。トロピカルな香りや、ローズマリーのようなセイボリーな味わいや心地よいミネラル感を演出しています。

年代:2022年
地域:マーガレットリバー ウィリアプラ
品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
アルコール度数:12.7%
色調:薄い黄色
香り:ピーチ、トロピカルフルーツ、オレンジの花

焚き火で炙ったホタテと楽しみたい」(スカイ氏)

 

●ブドウが持つパワーを最大限に引き出したナチュラルワイン“ストレンジ ブリュー”シリーズ

エリック・クラプトンさん率いるバンド・クリームの名曲『ストレンジ・ブリュー』から名付けたそう。“楽器の生の音を聴いてもらいたい”という背景がある曲で、スカイ氏自身の“ブドウ本来の味を飲んでいる人に感じてもらいたい”というコンセプトに通ずるものがあったからとのことです。清澄や濾過もせず、何も加えていない、正直なワインです。

「SKIGH WINE」

■ストレンジブリュー アンフォラ リースリング
 STRANGE BREW AMPHORA RIESLING 2021 ¥4,257

ボトリング時には樽の上澄みだけを使用し、昨年のストレンジブリューよりも澱が入らないように調整。旨味はしっかり感じるけれど、より綺麗で果実本来の特徴をしっかりと感じられるストレンジブリューに仕上げられています。

年代:2021年
地域:グレートサザン フランクランドリバー
品種:リースリング100%
アルコール度数:12.3%
色調:ミディアムな黄色
香り:レモングラス、オレンジの花

ダークチョコレートのガナッシュケーキと楽しみたい」(スカイ氏)

 

「SKIGH WINE」

■ストレンジブリュー ネッビオーロ ブランコ
 STRANGE BREW NEBBIOLO BLANCO 2021 ¥4,257

ブランコは、スペイン語で“白”の意味。醸造家のスカイが北イタリアで修行中、ネッビオーロの畑にアルネイスも育っているのを知り、その際に現地の人々がアルネイスのことを「ネッビオーロ ブランコ」と読んでいた経緯から、この名前が付けられたそう。

年代:2021年
地域:マーガレットリバー
品種:アルネイス100%
アルコール度数:11.9%
色調:ミディアムな黄色
香り:アーモンド、ドライアプリコット、花梨

フライドチキンバーガーと合わせて楽しみたい」(スカイ氏)

 

「SKIGH WINE」

■ストレンジブリュー アンフォラ グルナッシュ
STRANGE BREW AMPHORA GRENACHE 2021 ¥4,950

タンニンとペッパーのようなスパイシーなアロマが見え隠れし、ワインに熟成の可能性を与えています。1本は今飲み、もう1本は数年熟成させることを進めたくなるような、最低でも2本確保して欲しい、そんなワインに仕上がっているそう。

年代:2021年
地域:グレートサザン フランクランドリバー
品種:グルナッシュ100%
アルコール度数:15.0%
色調:濃いルビー
香り:ココア、煮たラズベリー

焚き火や炭火で焼いたステーキと楽しみたい」(スカイ氏)

グルナッシュは、新垣さんのイチオシワインでもあるそう。
「アルコール度数15%を感じさせない、エレガントな味わいがあるのは、スカイさんのすごい技術を感じます」とのこと。

 

●マーガレットリバーのブドウで作った“スカイシリーズ”

スカイの住んでいる新世界のブドウを使用し、旧世界の醸造法で敬意込めて醸し、長期熟成にも耐え、エレガントスタイルを貫いて造られたワイン。

「SKIGH WINE」

■スカイ カベルネ・ソーヴィニヨン
SKIGH CABERNET SAUVIGNON ¥5,940

果実味がしっかりと感じられ、マーガレットリバーのカベルネ・ソーヴィニヨンらしい、ほのかなユーカリの香りとココアのような味わいに仕上げっています。とても柔らかく、やさしく、何層にも重なる香りと味わいの深い美しさが楽しめるワインです。

年代:2021年
地域:マーガレットリバー ウィリアブラ
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン100%
アルコール度数:14.6%
色調:深いルビー色
香り:ミントチョコレート、カシス

和牛ステーキやポテトグラタンと楽しみたい」(スカイ氏)

 

試飲後は、購入もできました。

「SKIGH WINE」

ワイン好きのLEEweb編集長も、コーダ ソーヴィニヨン・ブランを購入。スカイ氏にサインもいただきました。

「SKIGH WINE」



試飲イベントでは、醸造家が直接ワインをおすすめ

「SKIGH WINE」

試飲会にいらしていたお客様に直接ワインを注いだり、ワインへの想いを伝えたり、質問にお答えしたりと、楽しそうにコミュニケーションを取っていたスカイ氏。

「SKIGH WINE」

お客様二人も試飲後に、1本ずつワインを購入して、記念撮影。

お二人に感想を伺ってみると、

「ワイン醸造者の考えや作り方を直接伺うことができたり、一緒にワインも飲めて楽しかったです。コーダ ソーヴィニヨン・ブラン 2022を買いました。ホタテのカルパッチョと一緒に楽しみたい」(あっこさん・写真左)

「日頃からnicoさんで試飲をしていたり、ワインを買っていたので、今回参加してみようと思いました。ワインの作り方や説明を聞きながら飲み比べると、より違いを感じられて、いつもより楽しく飲めました。私はストレンジブリュー アンフォラ リースリングを購入。お肉と一緒に楽しみたいです」(かよこさん・写真右)

と、とても満足そうな笑顔で帰宅されていました。

スカイワインは、とにかく飲みやすく、まろやかで旨味たっぷりのワイン。ワイン初心者の方でもハマる確率が高いと思われます! オーストラリアでは売り切れ必至のスカイワイン。でも、まだ日本ではあまり知られていないので、いち早く、旨い味を試してみてはいかがでしょうか。

スカイワインはこちらで購入できます!

ここで紹介した以外でも、スカイワインは、まだまだ種類がたくさんあります。ぜひお気に入りの1本を見つけてみてください。

「SKIGH WINE」

WINE SHOP nico 横浜店

住所:神奈川県横浜市西区南幸1丁目5番1号 相鉄ジョイナス地下1階
フードアンドタイム・イセタン・ヨコハマ内
電話:045-624-8400
営業時間:10時~23時

WINE SHOP nico

【販売元】

株式会社エスクリ WINELIST

住所:東京都中央区日本橋小網町 6-1 山万ビル 4 F
電話:070-5569-0434 (WINELIST直通番号、担当:志子田)


撮影/富田恵 取材・文/宮平なつき

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