野菜がたっぷり食べられる、冬のごちそうといえば鍋。今回はもうひとワザ加えて、さらなるおいしさの高みを目指します！　もちろん、難しいこと一切なし。切り方を少し変えました。こんな簡単なことで、段違いのおいしさです。

ねぎを長く斜め薄切り
アサリ、ねぎ、ワカメのだししょうゆ鍋

「うま味が重なるだしを味わう鍋だから、具材はつるんと、口の中へ滑り込むくらいの存在感が◎。長ねぎは縦半分に切ってから、斜め薄切りにするひとワザで口当たり軽く」（堤 人美さん）

材料

【アサリ、ねぎ、ワカメのだししょうゆ鍋（3～4人分）】

• アサリ（砂抜き済みのもの）……300g
• 長ねぎ……2本
• ワカメ（塩蔵）……60g
• 豆苗……1パック（100g）
• Ａ）
  • だし（昆布とかつお節）……4カップ
  • 酒……1/4カップ
  • 薄口しょうゆ（またはしょうゆ。その場合、塩少々を足す）……大さじ1 1/2
• 自家製ポン酢しょうゆ、レモン（ひと口大に切る）……各適量

【自家製ポン酢しょうゆ（作りやすい分量）】

• レモン汁、みりん……各大さじ2
• しょうゆ、酢……各大さじ1
• かつお節……1パック（2g）

作り方

【アサリ、ねぎ、ワカメのだししょうゆ鍋】

1. 長ねぎは縦半分に切ってから、長めの斜め薄切りにする。ワカメは塩を洗い流し、水でやわらかに戻してざく切りにする。豆苗は根元を切り落とす。
2. 鍋にＡを入れ、中火にかけて煮立たせる。アサリを加えて口が開くまで煮る。
3. ①を入れ、さっと煮る。
4. 自家製ポン酢につけたり、レモンを絞ったりして食べる。

【自家製ポン酢しょうゆ】

1. みりんは耐熱容器に入れ、ラップなしで電子レンジ（600W）で20秒加熱し、アルコール分を飛ばす。
2. ①と残りの材料を混ぜ合わせる。

シメはそば

そばを袋の表示どおりに熱湯でゆでる。冷水で洗って水気をきり、残ったスープに加えて軽く温める。「アサリのだしがたっぷり出た、しみじみおいしいシメになります」（堤 人美さん）

教えてくれたのは
堤 人美（Hitomi Tsutsumi）さん

身近な素材にひと工夫加えた、作りやすいのに新鮮なおいしさのレシピで人気。雑誌や書籍のほか、企業のレシピ開発やCMの料理制作など幅広く活躍。近年韓国エンタメに夢中になっていることから、韓国料理の研究にも余念がない日々。
Instagram：hitotsutsu

撮影／鈴木泰介　スタイリスト／駒井京子　取材・原文／福山雅美
こちらは2023年LEE1・2月合併号（12/7発売）「「野菜」がもっとおいしくなる　人気料理家の「ひとワザ鍋」」に掲載の記事です。