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「りんごのバターケーキ」レシピ/「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子

  • 磯谷仁美

2022.11.01

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シンプルで素朴ながら素材の風味をしっかり感じられるスイーツに定評がある、京都の大人気カフェ『歩粉ほこ』。“やさしい”味わいを、おうちでも再現できる“やさしい”レシピで、店主・磯谷仁美さんに提案していただきます!

#11「りんごのバターケーキ」

「りんごのバターケーキ」レシピ/「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さん

りんごの季節がやってきました。たっぷりのフレッシュなりんごを入れて焼き上げる、シンプルなバターケーキです。

りんごは秋から春頃までいろんな種類が楽しめるので、これから長く楽しめるレシピだと思いますよ。

材料  (21×16.5×高さ3cmのバット1台分)

  • りんご 中1個
  • 卵 65g(中1.3個もしくは大1個)
  • きび砂糖  65g
  • 塩  1.5g (小さじ 1/4弱)
  • プレーンヨーグルト 80g
  • A
    • 薄力粉  100g
    • アーモンドプードル 40g
    • ベーキングパウダー  2g
    • シナモンパウダー(お好みで)約小さじ1/2
  • バター(食塩不使用) 60g

下準備

  • バットにオーブンシートを敷く。
  • バターは湯せんにかけて(ラップをして電子レンジで30秒加熱でも可)、溶かす。
  • オーブンを190℃に予熱する。

作り方

  1. りんごは皮を半量はむいて半量は残し、芯を取り、8等分のくし切りにして、さらに6~7等分に切る。
    半量皮をむいたりんご
  2. ボウルに卵を入れ、泡立て器でほぐし、きび糖、塩を加え、すり混ぜるようにしっかり混ぜる。ヨーグルトを加え、さらに混ぜる。
    卵、きび糖、塩、ヨーグルトをボウルで混ぜる
  3. Aをふるい入れ、ゴムべらで粉気がなくなるまでさっくり混ぜる。
    ゴムべらで粉気がなくなるまでさっくり混ぜる
  4. 溶かしバターを4~5回に分けて加え、そのつどゴムべらでよく混ぜる。1の2/3量を加え、さっと混ぜる。
    溶かしバターを加えて混ぜる
  5. バットに4を入れ、ゴムべらで隅まで行きわたるよう平らにならす。残りの1をバランスよくのせる。
    バットに生地を入れ、平らにならしたらりんごを乗せる
  6. 190℃に予熱したオーブンで10分ほど焼き、天板の前後を返してさらに20分ほど焼く。こんがりと焼き色がつき、竹串を生地の中央に刺して何もついてこなければ焼き上がり。バットの上にラップをふんわりかけ、蒸らしながら冷ます。
    190℃に予熱したオーブンで10分ほど焼き、天板の前後を返してさらに20分ほど焼く。バットの上にラップをふんわりかけ、蒸らしながら冷ます。


歩粉的おいしさのヒミツ

このケーキでは、こんなにりんごを入れるの?というくらいたっぷり。ヨーグルトもたっぷりめに入っていて、しっとりとしたケーキです。

シンプルなだけに、ちょっとしたことで変化を感じることができます。

たとえば、りんごの種類。酸味の強い紅玉を使うとそのままキュッとした酸味がケーキの生地になじんで、私自身、今回特においしさを感じました。ジョナゴールド、サンふじ……意識して食べると、異なる味わいも感じることができるはず。

りんごの皮を半分残しているのは、見た目の可愛さもあって。皮が気になるようなら全部剥いても大丈夫です。私は、半々くらいが好みです。

りんごのバターケーキ完成

粉のお話も……アーモンドプードルをブレンドしているのは、薄力粉だけよりもリッチにしっとり味わい深くなるため。薄力粉のみにしてもよいですし、シナモンパウダーを少し入れると甘い香りがプラスされます。自分好みに少しアレンジするのもよいと思いますよ。

朝食としても、お友達にお持たせしても、もちろん自分のおやつにも気がねなくパクッと食べられるケーキ、ぜひ試してみてくださいね。

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『「歩粉」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子』は、毎月1回更新。
次回は12月1日に更新予定。お楽しみに!

製作・撮影/磯谷仁美 バナー写真撮影/津久井珠美

磯谷仁美 Hitomi Isotani

「歩粉(hoco)」店主

おいしい焼き菓子やデザートと、ぬくもりのある空間が大人気のカフェ『歩粉』の店主。2015年2月まで東京・恵比寿で、スイーツ好きから圧倒的な支持を集めるも、建物の都合で閉店。その後、渡米。偶然が重なり「シェパニーズ」でインターンシップを経験するなど、アメリカンベイキングを学ぶことに。帰国後、2018年に京都・大徳寺そばに現店舗をオープン。著書に『歩粉のお菓子』(文化出版局)、『歩粉のポートランド&バークレー案内』(誠文堂新光社)、『朝食おやつ』(文化出版局)など。

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