FOOD

豚うす切り肉でコスパ最強のごちそうが完成!

甘酸っぱいおいしさ!「豚バラの韓国風しゃぶしゃぶ」レシピ/ワタナベマキさん

  • ワタナベマキ

2022.09.07

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おなじみ食材のポテンシャルをここまで!家計にやさしい!豚うす切り肉でコスパ最強のごちそうが完成!

買うときに部位を意識するだけで、味わいランクアップ ワタナベマキさん

値上げラッシュの最近ですが、手頃な価格の豚うす切り肉は、いつでも私たちの強い味方。ただ、あまりに身近で“ごちそう感”が出せない!? いえいえ、アイデア次第で食卓が盛り上がる一品に変身。しかも合わせるのは、普段使いの食材だけ。豚うす切り肉だからこそ作れる、やわらかでジューシーなごちそうをどうぞ!

ワタナベマキさんの
意外と知らない!?
豚うす切り肉【部位別】使い分け講座

うす切りとしゃぶしゃぶ用の違いって?

うす切り肉よりさらに薄いのがしゃぶしゃぶ用。「この薄さが、火を通したときにもやわらかさをキープできる理由。やわらかさを生かし、しゃぶしゃぶ以外にもどんどん活用して」(ワタナベマキさん)

バラ

バラ 脂身の濃厚なおいしさ

あばら骨周辺の部位。脂が多い分、やわらか。「特徴は脂の甘さ。火を通してもかたくなりにくいので煮込みにもいいし、脂をカリッと焼いてもおいしい!」(ワタナベマキさん)

ロース

ロース バランスよく使い勝手◎

肩の後ろから腰付近の部位。赤身の外側に沿って脂がついている。「焼いても煮てもよし、肉巻きにしてもよしの使いやすい部位。ほどよい脂がおいしいです」(ワタナベマキさん)

肩ロース

肩ロース “肉感”しっかり

ロースより肩側の部位で肉質がしっかり。「赤身の中に脂肪がほどよく入り、うま味たっぷり。噛みごたえがあり、『お肉を食べた!』という満足感があります」(ワタナベマキさん)

もも

もも あっさり食べたいなら

ほぼ赤身で脂肪はわずか。「赤身特有の肉そのもののおいしさを味わえます。火を通しすぎるとかたくなるので、さっと火を入れて。煮込みには向きません」(ワタナベマキさん)

こま

こま いろいろミックス

各部位の切れ端を集めたもの。部位の割合などは店ごとに違う。「安価なうえ、部位がさまざまなため味わい深いのも長所。まとめてかたまり肉感覚で使っても」(ワタナベマキさん)

バラで
コクあるタレが食欲を誘う!

豚バラの韓国風しゃぶしゃぶ

甘酸っぱいおいしさ!「豚バラの韓国風しゃぶしゃぶ」レシピ/ワタナベマキさん

「バラの甘い脂がおいしいから、タレにはオイルを入れません。甘酸っぱさがおいしくて、お肉も野菜もたくさん食べられます」(ワタナベマキさん)

材料・2人分

  • 豚バラしゃぶしゃぶ肉……120g
  • 豆もやし……1袋(200g)
  • 細ねぎ……4本
  • 酒……大さじ1
  • A)
    • 黒酢、しょうゆ、白いりごま……各大さじ1
    • コチュジャン、砂糖……各小さじ1/2

作り方

  1. 豆もやしはひげ根を取る。細ねぎは3~4㎝の斜め切りにする。
  2. 鍋に湯を沸かし、①の豆もやしを30秒ほどゆでて取り出し、水気をしっかりきる。
  3. ②の湯に酒を入れ、ひと煮立ちさせる。弱火にし、豚肉を1枚ずつ加え、色が変わったらそのつど取り出して水気をきる。
  4. ②、③の水気をキッチンペーパーでしっかりふき取る。
  5. ボウルにAを混ぜ合わせ、④を加えてなじませる。①の細ねぎを加えてさっと和え、器に盛る。


おなじみ食材の長所をググッと引き出すスゴ腕!
ワタナベマキさんの
豚うす切り肉で作るごちそうは?

“適材適所の部位を選んで、おいしさ格上げ”

「ごちそうにする秘訣は、何はなくとも部位選び」とワタナベさん。「例えば、豚バラは特有の甘い脂を生かし、調味料の量も数も抑えるのがおすすめ。しっかり食べごたえが欲しいなら肩ロースだし、豚こまはいろいろなサイズや部位が入っているから、ひとかたまりにして揚げると、かたまり肉よりも奥深く、口の中でのほどけ方も絶妙です」。さらに、よく使うのがしゃぶしゃぶ肉。「この薄さだから、火を通してもかたく感じにくいんです。火通りも早いから、時短にもなりますね」(ワタナベマキさん)

教えてくれたのは
ワタナベマキさん

ワタナベマキさん

シンプルな手順で作られる、旬の素材を使ったレシピで人気。食べ盛りの高校生男子の母として、豚うす切り肉でもしっかり食べごたえのあるごちそう作りは日々の課題でもある。
Instagram:maki_watanabe
Twitter:maki_watanabe_
公式サイト:https://maki-watanabe.com/

「おいしいLEEレシピ」はこちら!

撮影/鈴木泰介 スタイリスト/西森 萌 取材・原文/福山雅美
こちらは2022年LEE10月号(9/7発売)「豚うす切り肉でコスパ最強のごちそうが完成!」に掲載の記事です。

ワタナベマキ

料理家

ケータリングをきっかけに、本、雑誌、広告などで料理を提案するように。デザイナーの夫、中学生の息子との毎日から生まれる実践的、かつ体に優しいレシピが好評。『ワタナベマキの10の定番弁当』 (扶桑社ムック)、『旬菜ごよみ365日 季節の味を愛しむ日々とレシピ』(誠文堂新光社)ほか著書多数。

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