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「レーズンとクランベリーのグラノーラ」レシピ/「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子

  • 磯谷仁美

2022.06.01

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シンプルで素朴ながら素材の風味をしっかり感じられるスイーツに定評がある、京都の大人気カフェ『歩粉ほこ』。“やさしい”味わいを、おうちでも再現できる“やさしい”レシピで、店主・磯谷仁美さんに提案していただきます!

#6「レーズンとクランベリーのグラノーラ」

「グラノーラ」レシピ/「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さん

グラノーラって、おかし作りをする方でも、作る人と、作ったことのない方にすごく分かれそうな気がします。

作るのは、ほ~んとに簡単! 何が面倒かって……たぶん材料を揃えること、計量すること。それだけなんですよね。

「グラノーラ」レシピ/「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さん

どうせ作るなら、たっぷり作って、保乾燥剤を入れていれば保存も1カ月くらいは大丈夫なので、おすそわけにもぴったり!

手に入りにくいものは通販なども利用して、えいっ!と材料を揃えて、初挑戦の方もグラノーラ、ぜひ作ってみてくださいね~。

材料(作りやすい分量)

  • A)
    • オートミール……100g
    • アーモンド……40g
    • ひまわりの種……20g
    • ココナッツファイン……5g
    • いりごま……2g
    • 薄力粉……50g(強力粉・全粒粉・米粉でも代用可)
    • きび砂糖……40g
    • 塩……1g
  • B)
    • 菜種油……40ml(35g)
    • 無調整豆乳……大さじ2(25g)

 

  • レーズン……40g
  • クランベリー……20g

下準備

  • アーモンドは一粒を2〜3等分にカットする。
  • オーブンを160℃に予熱しておく。
  • 天板にオーブンシートを敷く場合は、先に敷いておく。

作り方

  1. ボウルにAを入れ、手で全体を混ぜ合わせる。
    グラノーラの作り方1-1 グラノーラの作り方1-2
  2. ①にBを加え、さらに手で混ぜて液体を全体に行き渡らせる。
    グラノーラの作り方2
  3. オーブンの天板に2を均等に広げ、160℃に予熱したオーブンで15分焼く。
    グラノーラの作り方3
  4. オーブンから取り出し、カードやスプーンで天板の底についた部分と上面のグラノーラを返すようなイメージで混ぜ(熱いのでやけどに注意してくださいね)、再び均等に広げオーブンに入れ、さらに15分焼く。
    グラノーラの作り方4
  5. レーズンとクランベリーを加え、電源をオフにしたオーブンの中で、10分ほど放置して余熱を通す。
    グラノーラの作り方5
  6. オーブンから取り出し天板にのせたまま冷まし、完全に熱が取れたら保存用袋または容器に入れ、あれば乾燥剤(材料に入っていたシリカゲルなどの再利用でOK)を入れて保存する。
    グラノーラの作り方6


歩粉的おいしさのヒミツ

グラノーラって健康的なイメージが私の中でもすごくあって、安心して無心で食べてしまう傾向があります。(食べ過ぎには注意なのですが…)

材料を揃えるときに、自由度がすごく高いのもグラノーラならでは。

まず、ナッツ類は何かしら入れてほしいのですが、アーモンドは、ホールでもスライスどちらでも。くるみやカシューナッツ、ヘーゼルナッツでも。かぼちゃの種を入れてもよいと思います。
私のオススメは、ひまわりの種。これが入ると一気にグラノーラだ!っていう気分になるんですよね。
ココナッツファインを入れると、焼いているうちから甘~い香りが漂ってきて、私は大好きなので入れたくなるのですが、こちらも好みが分かれるかもしれません。
ゴマも香ばしくてオススメです。

そして、ドライフルーツ。私は、レーズンの甘さとクランベリーの酸味のバランスが好きで、今回の配合にしていますが、レーズンだけでもよいと思います。いちじくやマンゴー、アプリコットなど、お好みで。

ひまわりの種、ココナッツファインやクランベリーなどがもし手に入らなければ、なくても、もちろんグラノーラはできます。
具材で食べた時の美味しさは少し変化しますが、まずは揃えられるもので楽しんでみるというのも良いと思いますよ。

粉に関しては、薄力粉の代わりに、強力粉でも、全粒粉を混ぜてみてもOK。グルテンフリーにしたければ米粉に変えても大丈夫です。粉が変わると風味や食感が変わり、それぞれのおいしさがあります。

「米粉」で作ったグラノーラ

こちらが「米粉」で作ったグラノーラのできあがりの状態。かたまりがなく、サラリとした質感に仕上がります。

グラノーラは、バニラアイスと季節のフルーツと一緒に盛りつけ、ジャムかフルーツソースをかけると立派なデザートに

私は、そのままポリポリ食べるのが一番好きですが、甘さ控えめなこのグラノーラは、バニラアイスと季節のフルーツと一緒に盛りつけ、ジャムかフルーツソースをかけると立派なデザートになります。

作り置きしておいたら、突然のお客さまが来られたとしても、すぐにデザートとしてお出しできますね。

Let’s try グラノーラ作り〜!

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『「歩粉」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子』は、毎月1回更新。
次回は7月1日に更新予定。お楽しみに!

製作・撮影/磯谷仁美 バナー写真撮影/津久井珠美

磯谷仁美 Hitomi Isotani

「歩粉(hoco)」店主

おいしい焼き菓子やデザートと、ぬくもりのある空間が大人気のカフェ『歩粉』の店主。2015年2月まで東京・恵比寿で、スイーツ好きから圧倒的な支持を集めるも、建物の都合で閉店。その後、渡米。偶然が重なり「シェパニーズ」でインターンシップを経験するなど、アメリカンベイキングを学ぶことに。帰国後、2018年に京都・大徳寺そばに現店舗をオープン。著書に『歩粉のお菓子』(文化出版局)、『歩粉のポートランド&バークレー案内』(誠文堂新光社)、『朝食おやつ』(文化出版局)など。

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