【髪を老けさせない！ 夏のリスク”ヘア”マネジメント4つ】毛髪診断士・伊熊奈美さんが原因と対策をレクチャー
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副島晴夏
2022.05.09
もともと傷みやすい大人の髪ですが、夏はさらなるダメージリスクがいっぱい！ 紫外線に汗に皮脂…髪と頭皮に迫る危機を理解して、万全の予防＆対策をスタートさせましょう。
教えてくれたのは？
美容エディター・毛髪診断士
伊熊奈美さん
LEEweb連載コラム「大人の髪悩み相談室」でもおなじみ。著書に『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』（小学館）。
紫外線、乾燥、湿気、汗やムレ…
夏のダメージを受けて髪悩みが多発！
「『肌は夏に年をとる』といいますが、髪も同じです」（伊熊奈美さん）
ワンピース￥63800／ミュラー オブ ヨシオクボ イヤーカフ￥8800（インムード）・リング￥20900（リリーズ）／フォーティーン ショールーム
「夏に年をとる」といわれる原因はなんといっても紫外線！ 頭頂部は全身の中で最も紫外線が当たりやすいのに、日焼け対策をしないで放置してはいませんか？ ターンオーバーをしない「死んだ細胞」である髪の毛は、傷んだ部分は切るしかなくなってしまいます。
また、皮脂腺や汗腺がより活発になる頭皮では、ケアの甘さで赤み、かゆみ、フケなどトラブルの原因になることも。秋になって髪や頭皮で後悔しないために、今こそ髪のリスク管理を心がけて！
パサパサでスカスカ…乾燥がひどい！
紫外線を浴びると、髪のしなやかさやハリを生み出す「SS結合」という結びつきが切られ、システイン酸という髪に悪影響を起こす酸が生まれてしまいます。乾燥やまとまりにくさ、枝毛や切れ毛もこの影響です。
カラーが抜けやすい
ヘアカラーをしている髪はすでに「SS結合」が切られ、髪に悪影響を起こすシステイン酸が生まれやすい状態。そこに紫外線が当たると同様の作用がさらに起こり、傷んだ髪から染料がどんどん流出してしまいます。
湿気で広がる！ うねってごわつく…
クセ毛の場合、雨の日や蒸し蒸しする日は、髪が膨らんで収まらないというお悩みも。乾燥毛や空洞化した髪は水分を吸うと膨らむ性質のせい。髪内部のタンパク質の配置が偏っていることも一因。
頭皮のベタつき・ニオイが気になる
頭皮には顔のTゾーンの2倍の皮脂腺があり、汗腺も胴体の2倍あるといわれています。しかも髪におおわれているため、汗やムレが起こりやすく、必然的にニオイが発生しやすいのです。
髪を老けさせない！
4大リスク＂ヘア＂マネジメントで、夏枯れしない！
今すぐリスク＂へア＂マネジメントを始めよう！
01 色抜けには
紫外線マネジメント
紫外線の影響で髪の中にシステイン酸が増えると、せっかく入れた染料が内部成分とともに抜け落ちてしまいます。頭皮も分け目に直接紫外線が当たれば、活性酸素が発生し、薄毛のリスクもアップ。ヘアケアと同時に、帽子をかぶったり日傘を差すなど物理的な対策が有効。
▼「紫外線マネジメント」詳しくはこちら！
02 パサパサには
乾燥マネジメント
髪に増えたシステイン酸はキューティクル損傷や内部成分の流出なども引き起こすので、パサパサ、スカスカのドライヘア化も同時進行。頭皮でも紫外線による乾燥が進行して、赤みやかゆみ、フケなどトラブルリスクが高まります。朝夜のケアでコツコツ保湿を継続しましょう。
▼「乾燥マネジメント」詳しくはこちら！
03 うねりには
湿気マネジメント
ダメージで空洞化していたり、髪内部のタンパク質の配置が偏ったクセ毛は、雨や湿気で水分を含むと膨張して広がりやすくなります。その影響を防ぐには、髪をアウトバスケアなどでコートして水分の出入りを防ぐこと。専用のアイテムが続々登場しているので注目して！
▼「湿気マネジメント」詳しくはこちら！
04 ベタつき・ニオイには
皮脂マネジメント
皮脂や汗をきちんと落とせていれば問題なし。週に1〜2度、頭皮のディープクレンジングを積極的に取り入れて。ひんやりアイテムで汗腺や皮脂腺を引き締めるのも有効です。また、ドライヤーが熱いからと自然乾燥にするのは要注意。ムレにつながるうえに、ツヤが出せません。
▼「皮脂マネジメント」詳しくはこちら！
次回は、「リスク＂ヘア＂マネジメント『紫外線マネジメント』編」をご紹介！
撮影／向山裕信（vale.） ヘア＆メイク／野口由佳（ROI） スタイリスト／船戸 唯 モデル／副島晴夏（LEEキャラクター） イラストレーション／moko. 取材・文／伊熊奈美
※商品価格は消費税込みの総額表示（2022年5/7発売LEE6月号現在）です。
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