【書評】肉親や夫婦の絆を問う新作ミステリー/文縞絵斗『葛藤』、他3編

『葛藤』 文縞絵斗 ¥1870/講談社 突然、16年前に誘拐された娘に似た子が目の前に現れたらどうする? 本作が2作目の注目ミステリー作家、文縞絵斗さん。待望の新作は、とある夫婦の間に起こった誘拐事件を軸に進んでいく。 専業主婦の紗英と、地元の私立高校教員の丈治は、どこにでもいる中年の夫婦だ。しかし二人は16年前に、生後1カ月の娘を誘拐された過去を抱えて暮らしている。「娘はまだどこかで生きている」 … 続きを読む 【書評】肉親や夫婦の絆を問う新作ミステリー/文縞絵斗『葛藤』、他3編