自分たちだけがよければ幸せというわけではなく、資源や環境や価値はみんなで分かち合う。
そうはわかっていても、忙しい毎日の中でなかなか具体的な行動に移せないもの。
フラワーアーティストでありふたりの子どもの母でもある前田有紀さんと一緒に、クラランスの社会貢献活動を通じて、自分にも「できること」を考えてみましょう。
(こちらの記事は後編です。前編はこちら)
フラワーアーティスト 前田有紀さん
元テレビ朝日アナウンサー。2013年に退職し、大好きな花や植物について学ぶために渡英。帰国後、都内フラワーショップで修業を積んだのち、フラワーアーティストに。花と出会えるサイト「gui」、週末限定でオープンするフラワーショップ「NUR」を運営。夫、4歳と1歳の息子と、自然豊かな鎌倉での暮らしを送る。
家事や育児に忙しく、社会貢献への思いはあってもボランティアや寄付などはハードルが高く、具体的なアクションを起こすことはなかなか簡単なことではありません。
でも、企業の社会貢献活動を知って、共感する企業の製品を選ぶことも、実は立派な社会貢献活動。
クラランスは「Seeds of Beauty」「FEED プロジェクト」「ドメーヌ クラランス」「プラスチック オデッセイ」など社会貢献活動(=CSR活動)を積極的に行っている企業です。
化粧品メーカーのクラランスがこんなにもさまざまな社会貢献活動を行っているのかと、新鮮な驚きとともに大きな感動を覚えました。内容が環境や子どもを守るための活動で、ふたりの息子を育てながら花を扱う仕事をしている私にとって、とても共感できるものだったからです。クラランスの製品がグッと身近に感じられるようになりましたね。
社会貢献活動というと、なんだかハードルが高くて、自分とは遠い存在に思ってしまいますよね。でも、今回クラランスの取り組みを知り、企業の社会貢献活動を知って、共感できるものを選択し、使うこともひとつの社会貢献活動であることを知りました。
私自身、社会や環境に役立つことは「できることから」という気持ちで始めていて、売れ残ったり、撮影などの装飾として使った花をできるだけ廃棄処分しないようにしています。ブーケにして近隣のショップに配ったり、都内や鎌倉市にある児童養護施設に寄付したり。お花は、花農家さんが丹精込めて育てたもの。いろいろな人の目に触れて楽しんでもらえたらと思っています。
また、子どものころ花に触れた経験は、生涯にわたって生かされるので、子どものためのお花教室も始めたんですよ。小さな活動ではありますが、花を通じて貢献できることがあればうれしいです。
自然や植物から恩恵を受けているクラランスは、失われつつある自然環境を守る活動に参加。世界40カ国以上で活動する環境保護団体PUR PROJET(ピュアプロジェ)と協働し、生物多様性を重視。世界中の森林を保護し、2012年から536,000本の植林をしています。
日本では、2018年に九州の阿蘇の森を再生するプロジェクトを立ち上げ。九州の熊本と福岡のみに生息する藍藻類、スイゼンジノリを保護しています。スイゼンジノリ*は、ヒアルロン酸の5倍という驚くべき保水力を持つ化粧品原料で、クラランスの“ホワイト-プラス ブライトニング パウダーファンデーション”に配合。
スイゼンジノリが生育するために欠かせない澄んだ水を作り出す豊かな自然を保護しています。
*スイゼンジノリ多糖体(保湿成分)
世界の、そして日本の森林を守る活動に深い感銘を受けました。
きれいな水を守るために自然環境がいかに大事かということは、鎌倉に住むようになってより感じるようになりました。子どもたちを自然豊かな環境で育てたくて、4年前に都心を離れ、海も山もある鎌倉に移住したのですが、住んでみて気づいたことはたくさんあります。鎌倉には環境保全の意識が高い方が多く、だからこそゴミが落ちていないきれいな海や山が保たれているのだな、と。
子どもたちは、とにかく海や山で遊ぶのが大好き。山で「そこを登ったら危ないんじゃない?」と親が警戒するところも、長男は「すべりやすい葉っぱさえ避ければ登れるよ」とスイスイ登っていきます。都会で育った私は、学ぶことばかり(笑)。
自然からパワーをいただいている分、なんらかの恩返しをしたいという気持ちになります。
学校給食の支援を通じ、世界中のおなかをすかせた子どもたちに食事を届ける社会貢献プロジェクト『FEED プロジェクト』。ブッシュ元米大統領の姪、ローレン・ブッシュ氏が2007年にアメリカで設立。クラランスは2011年にパートナーシップを提携し、これまでに世界40カ国で3600万食の学校給食を子どもたちに届けてきました。
子どもの成長のために、日々の食事はなによりも重要。クラランスが『FEED プロジェクト』を支援しているのは素晴らしいですね。
鎌倉の家には狭いのですが庭がありまして、ハーブやユズ、レモンなどを育てています。
雑草も生えていて素敵な庭とはいいがたいですし、農薬を使わないので虫もついてしまうのですが。特にレモンの葉は芋虫が大好きで、どんどん食べられてしまいますが、子どもたちと観察できるし「どうぞ、どうぞ」と(笑)。その虫を鳥が食べに来たりと、自然の営みを楽しんでいます。
季節ごとにいろいろな食材を収穫できるのは楽しいですし、食卓では「これ、お庭のユズ?」などと子どもたちの料理への関心も高まります。
子どもたちが「食べる」ことから学ぶことはいっぱいあります。クラランスが子どもたちに学校給食を届ける取り組み、応援したいです。
テレビ局でアナウンサーをしていたときは、深夜に出勤したり明け方に帰宅するなど、自然とは真逆の生活でした。自然が恋しくて、花に触れたときの喜びや豊かさを多くの人に届けたくて、フラワーアーティストの仕事を始めた私。今、子どもたちの未来のためにも、何か社会や環境に役立つことができたらと思っています。
とはいえ、ひとりでできることは限られています。私自身もマイボトルを忘れることもありますし、ゴミを出してしまうなど、どうしたって完璧にはいきません。
今回、クラランスから学んだのは、企業の社会貢献活動を知ることが、世界をよりよくするための一歩だということ。そして、化粧品など暮らしに欠かせないものを、共感できる企業の製品から選ぶことも、立派な社会貢献になるということ。
ひとつひとつの行動は小さな一歩でも、その蓄積は世界を変えるものに。そう信じて、私も「できること」を続けていこうと思います。
●お問い合わせ=クラランス
03・3470・8545
撮影/花村克彦 ヘア&メイク/HAIR&MAKE ATELIER KAUNALOA 取材・文/小田ユイコ