大人気のエイジングデザイナー村木宏衣さんが、サロンで行っているマッサージをセルフ仕様にアレンジしてくれました。髪も体も元気になれる、一生もののマッサージをぜひマスターして。

教えてくれたのは

エイジングデザイナー  村木宏衣さん

筋肉、骨格、リンパをトータルにアプローチする理論と手法で、体の不調を解決。近著は『10秒で顔が引き上がる奇跡の頭ほぐし』（主婦の友社）。

スマホを使うなら習慣にしたい「頭ほぐし」

村木さんのスカルプマッサージは、頭皮の内側の筋肉に働きかけるので「頭ほぐし」といわれています。

「今は頭の筋肉が凝っている人が多いのですが、その最大の原因はスマホやPCによる目の酷使。視神経は後頭部の筋肉と連動しているので、スマホを見つめている状態は、後頭筋がずっと腕立て伏せをしてプルプルしているようなものなんです」。筋肉がこりで硬くなれば血流が悪くなり、薄毛や白髪につながってしまうことも。「セルフでも十分心地よく、頭もすっきりします。髪や肌の見た目も変わってくるんですよ！」（村木宏衣さん）

＼アプローチするのはココ！／

頭部には側頭筋・後頭筋・前頭筋の3つの筋肉があり、頭頂は帽状腱膜という筋膜でおおわれている。それぞれの筋肉を意識してやってみて

How to…

1.耳まわりのリンパの流れを促す

人さし指と中指の第２関節までをぴたっと肌につけ、耳前のきわの部分を下向きにさする。強い力は入れなくてOK

2.Vの字になるよう耳後ろも

次は①と同様に耳のすぐ後ろ側を下向きにさすり下ろす。耳まわりはリンパ節の多い部分。流せば頭と顔の緊張がほぐれる

3.帽状腱膜をほぐす

写真のように指を置き小さく揺らしながら後頭部へ動かす。場所を変えながら3回繰り返す。※行うときは上を向いて！

4.側頭筋を10カ所ほどほぐす

側頭部にこぶしの第１関節と第２関節の間を垂直に当て、小さく円を描くように揺らす。顔は前向き、口は開きぎみに

5.後頭筋と首をほぐす

後頭部もこぶしを作って上から下へと揺らして動かす。頭と首の境目もしっかりほぐすと、肩こり解消にもつながる

6.頭部のリンパの流れを促す

顔は上向き、口は開きぎみのまま、両手を広げて髪の生えぎわに指を置く。指の第１関節は頭に密着させる

7.生えぎわ→頭頂部→耳後ろへ

そのまま手ぐしで頭のリンパを運ぶようなイメージで、頭頂部、耳後ろへと動かしていく

8.首の前側から鎖骨へと流す

耳後ろから首の前側を通り、鎖骨まで流したら終了。⑦〜⑧を10回ほど繰り返す。終わる頃には頭がすっきり爽快！

column
村木さん、教えて！ 頭皮ケアの基本Q＆A

Q 頭皮が健康になるとどんなメリットがある？

A  髪はもちろん体の不調も解消できる

頭皮の健康度はまず髪に表れます。うねり毛、白髪などが少なくなって、根元から立ち上がるボリューム感も生まれます。また、フェイスラインのたるみが取れて引き上がりますし、かすみ目も解消、深い眠りも得られるなどいいことずくめです。

Q 頭皮にとってNGな生活習慣は？

A  食事、睡眠、運動…すべてが影響します

まず気をつけたいのが食事。ジャンクフードや脂っぽいものばかり食べていると、頭皮の皮脂が酸化しやすい状態に。睡眠不足や運動不足もよくありません。また、髪を洗うときにゴシゴシこすって乾燥させてしまう人も多いので、注意して！

Q 頭皮が健康か、自分で見極める方法は？

A  おでこのように動き、弾力があるのが理想

本来の頭皮は額の皮膚のように動いてつまめるのですが、今はそれができない方が多いですね。逆にむくんでぷよぷよなのに、内側が硬く凝っている方もいます。頭のこりは30代でも薄毛を引き起こしますので、頭ほぐしをぜひ取り入れてみて！

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『運命の「シャンコン」選び、癒しの「スカルプケア」決定版！』詳しい内容は2021年LEE11月号（10/7発売）に掲載中です。
撮影／藤井マルセル（t.cube）（人物）　モデル／清家佳奈（LEEキャラクター） 取材・原文／伊熊奈美
※商品価格は消費税込みの総額表示（2021年10/7発売LEE11月号現在）です。