大人のおしゃれ達人、鈴木ひろこさんが「愛してやまない必需品」のシャツスタイルを大公開。
本当に必要なモノとそうでないモノが、よりクリアになったという中、愛するシャツのコーデをお披露目してくれました。

ジャーナリスト兼コーディネーター
鈴木ひろこ さん

ロックダウン中の断捨離を経て
自分のおしゃれのルーツを再確認できました

インスタグラムでの私服コーデを心待ちにするファン（五明祐子さんもその一人！）も多いという、鈴木さんの偏愛アイテムはシャツ。

「私にとって、最も自分らしいスタイルを叶えてくれるもの。ひと回り、ふた回り時代が巡って、私らしさを色濃く反映できるアイテムとして、春夏は一枚で、秋冬は重ね着で、シーズンレスに愛用しています。コロナ禍で2度のロックダウンをパリで過ごした期間中、断捨離に目覚め、本当に必要なモノとそうでないモノが、よりクリアになりました。これからは大量に服を所有するのではなく、サスティナブルな観点からも、上質な素材のものを長く大切に着たい。この国の魅力的なマダムたちを見習って、胸を張って自信を持った着こなしをするためにも着心地のよいものを選び、心をコンフォートにフラットに保って、おしゃれを楽しんでいきたいです！」

野暮ったく見えないよう
赤の分量を多めにするのがコツ

丸襟シャツはマディソンブルー。
「ヴィンテージYSLの赤いスカートと夫から借りたコムデギャルソンの赤いカーディガンを合わせ、シャツの衿元を開けて抜け感をプラス。
メゾン・エヌアッシュ・パリのかごでカジュアルさを、ヒールのある靴で適度なきちんと感を」

20年以上前のコサージュで
上品な甘さをトッピング

「ハリのある素材感とニュアンスカラーに惹かれたseya.のシャツ。バンドカラーは首回りがすっきり見えるから好きです。アクセサリーはいつも着けているリングだけにして、デニムジャケットにコサージュを飾ってみました」

今シーズンの
ヘビロテコーデがこちら

「今季は薄いブルーのワントーンがお気に入り。マディソンブルーのダンガリーシャツは、1枚で着てシルエットが決まる魔法のシャツなので、＋デニムでシンプルに着こなします」。
パールネックレスはお母様から譲り受けたもの

小さめの衿と直線的なカット
潔くシンプルな白シャツです

白シャツはJWアンダーソン×ユニクロのメンズ。大ぶりネックレスをアクセントに。
「ウエストが絞られた女性っぽい形のシャツは苦手。きりっとしたメンズシャツに、15年前に買ったバレンシアガのスカートを合わせました」

シャツをコンパクトにまとめて
ボリュームパンツを攻略

「マディソンブルーでひと目惚れした、私の肌色に合うベージュのシャツ。洗って乾いたら着る、を繰り返しています。超ワイドシルエットが特徴的なボトムは、南仏の伝統的な乗馬パンツです」。
バッグはヴィンテージエルメス

Hiroko Suzuki

すずき ひろこ●東京でスタイリストとして活動後、28年前に渡仏。現在は女性誌を中心に取材や執筆、コーディネートを手がける。今年初秋、着々と準備を進めている下着ブランドをローンチ予定。
Instagram＠suzukichako

取材・原文／葛畑祥子