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"スポーツ系習いごと"ママたちのマネジメント術

【子どもの習い事】やめどきを専門家に聞く! 子どもを伸ばす親のかかわり方とは

2021.02.28

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子どものスポーツの習い事には、ついアツくなって、口うるさくしてしまうことも。

親の声かけやかかわり方、やめどきの判断の仕方などを、専門家に教えてもらいました!

子どもの習い事悩みを専門家がアドバイス
子どもを伸ばす親のかかわり方とは?やめどきは?

教えてくれたのは・・・
日本キッズコーチング協会 理事長 竹内エリカさん

日本キッズコーチング協会 理事長 竹内エリカさん

20年にわたり子どもの心理、教育、育成について研究し「キッズコーチング法」を考案。全国の習いごと教室の講師、コーチが協会の講座やセミナーを受講している。https://ameblo.jp/heath-lab/

レッスン中の口出しはNG。子どものよさを伸ばす工夫を

レッスン中の口出しはNG

ダンス教室を主宰し、習いごとの指導者育成にも力を入れる竹内さん。スポーツの習いごとには、どんないい効果が?

「子どもは心、体、その次に知能の順番で発達するといわれています。スポーツをすることで“非認知能力”といわれる意欲や集中力などがUP。勉強だけでは、非認知能力は伸びないんですね。

また“オルタナティブ教育”といわれる、学校以外の学びの場を持つと◯。第二の居場所になり子どもの心が安定することが多い。
さらに、スポーツは試合や大会ごとに失敗して、負けて、反省して、またトライすることの繰り返し。勉強や人生でしくじる前に、失敗の経験を積めて、たくましい人間に育ちます。

だからこそ、親の声かけには細心の注意を。レッスン中に『もっとしっかり動いて』などと言う親も多いのですが、口出しは一切NG。子どもの意欲を下げてしまいます。

レッスン後も『どうしてできないの?』などの追及型の問いかけはしないで。気になることがあれば、どういう状況でどんな思いだったのか子どもに話を聞き、親の意見は感想として伝えましょう」(日本キッズコーチング協会 理事長 竹内エリカさん)

習い事への親のかかわり方チェックリスト

OKなかかわり方

□ 子どもが"楽しむ"ことを重視
□ 失敗してもOK! 経験が積める絶好の機会と考える
□ 努力したことを褒める
□ 他人とではなく、子ども自身の過去と比べる
□ 技術ではなく"本人のいいところ"を伸ばす

NGなかかわり方

□ レッスン中に口を出す
□ 「どうしてできないの?」と追及する
□ 友達と比べる

「友達と比べるのも言語道断。点数が出る勉強とは異なり、さまざまな場面で力を発揮できるのがスポーツのいいところ。サッカーでも点を決めるだけでなく、ディフェンスも大切。
わが子をよく観察して、どこで能力を生かせるか分析し、その子のよさを伸ばしてあげてください」(日本キッズコーチング協会 理事長 竹内エリカさん)



スポーツの習いごと、"やめどき"の判断は?

"やめどき"の判断は?

判断1|10歳まではいろいろなスポーツを。高学年から絞ればOK

判断2|子どもの「やめたい」には、原因を聞いて一度は改善策を

判断3|受験に集中したい場合も、少ない回数でも続けるor休むという選択も

「小さいときはいろいろなスポーツをしたほうが力がつくといわれるので、無理にやめる必要はなし。小5ぐらいから絞ればOKです。

本人がやめたいと言う場合は、コーチや仲間と合わないこともあるので環境の見直しを。いい環境を選ぶことは、親のできる最大のサポートです。

中学受験をする場合も、完全にやめず週1回でも続けると、勉強の集中力も続きやすいはず。一定期間休んで再開するという選択もいいと思います」(日本キッズコーチング協会 理事長 竹内エリカさん)

まとめ

● 子どもは心→体→知能の順番に成長。スポーツの習いごとで集中力もUP

● 習いごとは学校以外の第二の居場所。気持ちのよりどころになる

● いい先生選び、いい環境選びをしてあげることが、親のサポートの要!

● 失敗して考えて、またトライする。スポーツは人生経験を積むのに最適


イラストレーション/藤田マサトシ 取材・原文/野々山 幸(TAPE)

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