BEAUTY

お酢の「リンス」やクレンジング……髪と頭皮のベタベタ解消テクニック!

  • 伊熊奈美

2020.09.10

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こんにちは。美容エディターの伊熊奈美です。秋の気配は深まってきたものの、まだまだ暑さが残る今日この頃。そんな中いただいた、お悩みはこちら!

汗ばむ日もさらっとした髪をキープしたい!

Q:髪が多いので、ベタベタするのが気になります。暑くて汗ばむ日も、さらっとした髪をキープするにはどうしたらいいですか?(季絵さん)

A:私も髪が多いので、その気持ち、よくわかります。髪だけじゃなく頭皮もベタベタ感ありませんか? というわけで今日は、髪と頭皮のベタベタ解消テクニックです!

髪がベタつく理由はこんなことが考えられます。

  1. インバスケアが季節にあっていない
  2. 余分な皮脂やスタイリング剤が頭皮や髪に残っている
  3. 時間が経って、湿気や汚れを吸い込んでしまう

思い当たるところはありましたか? ではさっそく解決策を!

解決策その1
インバスケアを季節に合わせる

コンディショナーやインバストリートメントは、保湿と補修を兼ねているために、しっとりした仕上がりを優先したものが多いんです。乾燥や静電気の気になる季節にはいいのですが、そのしっとり感が季節や髪質、好みによっては「ベタベタ」と感じることがあります。

1. オールインワンシャンプー!

そこで、おすすめなのが今流行のオールインワンシャンプー。
昔流行った「リンスインシャンプー」とはまったくの別物。シャンプーの洗浄力の調整と成分の進化で、コンディショナーがなくても自然にまとまり、それでいて必要な栄養を与える処方を実現しているんです。

左)ヤシ油とハーブの洗浄成分で作られた、刺激の少ないナチュラルシャンプー。豊富に配合された天然のトリートメント成分は、泡パックにも最適。ナチュラルコスモ 風流トリートメントシャンプー/三上
中)海と地球のこれからを考えて作られた、サスティナブルな処方のシャンプー。キヌアベースの潤いで、トリートメントなしでも自然なツヤに。ダヴィネス シングル シャンプー/コンフォート ジャパン
右)泡で出てくるから肌や髪をこすり過ぎない。しかもスキャルプケアまでかなう。HATSU 泡でふんわり薬用オールインワンシャンプー/山田養蜂場

2. お酢のリンスに注目!

1本だけだとちょっと物足りないな、と思ったらコンディショナーやトリートメントではなく「リンス」をプラスするのもおすすめです。「リンス」は、補修や保湿より髪を保護することが目的なので、コンディショナーより軽やかな仕上がりになります。

特におすすめは「酢」が入ったもの。酢は、髪に自然なツヤを出すフランスのおばあちゃんの知恵的なヘアケア。今でもフランスではリンゴ酢や白ワインのビネガーをシャンプーの仕上げに使う人が多いんですよ。コーティングしてツヤを出すものと違い、キューティクルを引き締めてツヤを出すので、サラサラしながらも自然なツヤが。ヘアカラーの後の色抜け防止にもおすすめです。

左)モリンガ成分が髪の汚れを一掃し、アガベが地肌に潤いをプラス。地肌になじませてから、髪にもなじませてすすぐだけでサラサラに! イヴ・ロシェ リンシングビネガー うるツヤモリンガ/イオンレーヴコスメ
右)アセロラチェリービネガーが自然なツヤを引き出すリンス。さらっと軽くツヤツヤの仕上がり。ルネ フルトレール リュミシア シャインリンス/ピエール ファーブル デルモ・コスメティック ジャポン

解決策その2
頭皮や髪をすっきりクレンジング!

頭皮の皮脂の量は、顔のTゾーンの2倍。どうしても毛穴に汚れが溜まりやすくなります。しかも、今の時代はアミノ酸系のやさしい洗浄成分のシャンプーが主流なので、ますます毛穴の汚れは溜まりがちです。
また、やさしいシャンプーは、最近主流のスタイリング剤、オイルやバームも落としきれないことがあります。

そこで、週に1~2度はベタつきやニオイの元を取り除くディープクレンジングを取り入れてみて。いってみればお家でできるヘッドスパ。立ち上がりもよくなって、頭皮環境もよくなるから、ハリコシがない、ペタンとするといったお悩み改善にもつながりますよ。
最近は、子供とのお風呂がルーティンのママでも、手間がかからず頭皮クレンジングができる製品が続々登場しています。

左)細長いノズルを地肌に直接塗布して泡立てると、細かい泡がホイップのように立つ地肌用のクレンジングシャンプー。ヘア&スキン キメア スカルプディープホイップ/P&G
中)コンディショナー、トリートメント、マッサージ、頭皮ケア。泡立たない5in1のクリームシャンプー。米肌 活潤ヘッドクレンズ/コーセープロビジョン
右)髪の汚れと毛穴の余分な皮脂をクレンズし、乾燥が気になる頭皮を保湿。1回洗うだけでベタつきやニオイをオフ。4U ヘアクレンズパック/かならぼ


解決策その3
スタイリング剤を使い分ける!

前述した通り、今はオイルとバームのスタイリングが流行中です。
特に最近はセミウエットな質感への人気から、オイルがとってもウエッティーに変わってきています。ほんの少し前まではベタベタ感が嫌われるということで、時間が経つとさらりと乾くものが多かったのですが、今や新作の主流は、ずーっと乾かないしっとりオイル。とてもしゃれた仕上がりではあるのですが、デメリットとしては、時間が経つと汚れやホコリ、皮脂や汗を吸ってしまい、つけたてのオイルとは違う重たいベタベタ感が出てしまうこと。

そこで、ベタ付きたくないときは、まとまるけれどもサラっと仕上がる、洗い流さないトリートメントやオイルを使うのがおすすめです。

左)夏の紫外線ダメージや乾燥をケアする洗い流さないトリートメント。オイル&ウォーターの2層式でさらっとした潤い感。インディゴオイル ウォーターオイル デュオ リペア/メルヴィータ(9/30発売)
右)夜乾かす時に毛先になじませてから乾かすと、本当に翌日の夕方5時までサラサラが続くクリームタイプの洗い流さないトリートメント。クセやうねりのある髪にも。パンテーン リペアー ゴールデン カプセル ミルク/P&G

使い方にもポイントが。それは、トリートメント剤やオイルは、髪の中間から毛先につけること…なーんだ、知ってるよと思うかもしれませんが、実は、意外とこんな風につけてませんか?

こんなつけ方はNG

ファーストタッチはあくまで毛先。髪の中間ではありません!
これだと、毛先にたどり着くころにはもうトリートメント剤がなくなってしまいます! そして、一番ベタベタして欲しくない髪の中間がベタベタになってしまいます。私はロングですが、ボブくらいの長さまでならみんな基本は同じです。

手にトリートメントをまんべんなく伸ばしたら、ファーストタッチは毛先、そして、一度手を離してさらに上につける。「下から上へ!」は小さなことだけど忘れたくないテクニックです。

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伊熊奈美 Nami Ikuma

毛髪診断士・美容エディター

毛髪診断士の資格を持つ美容エディター。雑誌や書籍の編集・執筆のほか、セミナー講師やヘアケア製品開発にも携わる。大人女性のヘア情報サイト『HAIRISTA』を監修。1男の母。

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