FOOD

「べんり漬け」で野菜が美味しい時短おかず

【簡単レシピ】榎本美沙さんの“べんり漬け”で、楽して時短野菜おかず!

  • 榎本美沙

2020.04.07

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「野菜を美味しく、たくさん食べたい。でも手間はかけたくない!」

そんな都合のいい願いをあっさり叶えてくれるのが、料理家・発酵マイスター榎本美沙さん考案の、その名も「べんり漬け」。

サラダ感覚でそのまま食べても美味しいし、常備しておけば、和えるだけ、炒めるだけのほぼワンステップで、味わいも栄養も完璧な晩ごはんが完成!

さあ、さっそく仕込みましょう!

主菜も副菜もおまかせ!
楽して時短で丁寧ごはん「べんり漬け」って?

野菜を漬けたおかずの素!味バリエもいろいろ

旬の野菜を「べんり漬けの素」とともに、調味料にひと晩(または30分)漬けて。野菜に下味が入り、水分がほどよく抜けるのでその後の調理が断然ラク!

しょうゆ漬け、みそ漬け、マリネやナムルなど、野菜と調味料の組み合わせはいろいろ。冷蔵庫に2〜3 種類常備して、毎日のごはん作りを美味しく時短!

まずは「べんり漬けの素」を用意


材料・1セット分
● 昆布…… 5×10㎝角1枚
● かつおぶし…… 1袋(4〜5g)
● お茶パック…… 1枚

これがすべてのべんり漬けに共通する、おいしさの"素"。かつおぶしはお茶パックに入れる。昆布はキッチンバサミで1cm間隔の切り込みを入れ、うま味を出しやすくする。時間のあるときに作りおきしておくと便利。

べんり漬けの作り方

1. 野菜を切る

キャベツやきゅうり、ミニトマトなどは切るだけでOK。玉ねぎときのこ類は、5分ほど電子レンジにかける

2. 調味料を保存袋に入れる

べんり漬けの素と調味料(玉ねぎの甘酢漬けの場合は米酢、きび砂糖、粗塩)をジッパー付き保存袋に入れ、昆布の角で袋を切らないようにやさしくもんでなじませる

3. 野菜を加えてよくもむ

①の野菜を加えてよくもむ(崩れやすいミニトマトはごく軽めに)。ここでも、昆布の端で袋を破かないよう注意

4. 漬け込むときはバットに

汁もれ防止のため、バットにのせて冷蔵庫へ。重石が必要な場合も、バットにのせたほうが均一に重みがかかる。重石は中身入りの500mlペットボトル2本等を使って。

べんり漬けの保存方法

野菜が漬かったら(野菜によって30分、またはひと晩)、味が入りすぎないように、ザルに上げて野菜と漬けダレに分ける。
漬けダレは清潔な瓶に入れ、調味料として活用。野菜は保存袋に戻し、かつおぶしと昆布と一緒に冷蔵庫で保存。野菜、漬けダレともに3〜4日で使い切って。



みそのコクに、だしのやさしいうま味
キャベツのみそ漬け

ほどよく水気が抜けたキャベツは、炒めても水っぽくならずパリパリ感をキープ。
みそのコクとだしのうま味のおかげで、シンプルでも満足感あるおかずに。七味唐辛子をパラリとかけて、おつまみとしても◎

材料・作りやすい分量(ジッパー付き保存袋L使用)

  • キャベツ……1/2個(500g)
  • A
    • べんり漬けの素……1セット
    • みそ……大さじ5
    • みりん……大さじ4

作り方

  1. キャベツは3〜4㎝角程度のざく切りにする。
  2. ジッパー付き保存袋にAと①を入れ、1㎏の重石をして冷蔵庫でひと晩漬ける。

みそ漬けアレンジレシピ01
サブおかずにも!「みそコールスロー」

ヨーグルトとみその発酵コンビは好相性。コーンは「あれば」。なくても問題なし!

材料・2人分

  • キャベツのみそ漬け……100g(約1/4量)
  • スイートコーン(缶詰)……50g
  • プレーンヨーグルト……大さじ1と1/2

調理時間5分!作り方

材料をすべて混ぜ合わせる。

みそ漬けアレンジレシピ02
さっぱりホイコーロー風「豚肉とキャベツの青じそ炒め」

調味料はべんり漬けの漬けダレだけという簡単レシピ。
テクニックなしでも、キャベツがしゃっきり炒め上がります。

材料・2人分

  • キャベツのみそ漬け……200g(約1/2量)
  • 豚バラ薄切り肉……150g
  • 青じそ…… 5枚
  • べんり漬けの漬けダレ……小さじ2
  • ごま油……小さじ1/2

調理時間10分!作り方

  1. 豚肉は5㎝幅に切る。青じそはちぎる。
  2. フライパンにごま油を中火で熱し、①の豚肉を炒める。肉の色が変わったら、キャベツと漬けダレを加えてさっと炒め、青じそを加えてひと混ぜする。

料理家・発酵マイスター
榎本美沙さん

料理家、発酵マイスター。試作を重ね、「べんり漬け」のレシピを考案。著書の『野菜のべんり漬け』(主婦の友社)には、今回紹介した以外にも、役立つレシピがたくさん!インスタグラム(misa_enomoto)


撮影/鈴木泰介 スタイリスト/長坂磨莉 取材・原文/福山雅美

榎本美沙 Misa Enomoto

料理家・発酵マイスター

発酵食品、旬の野菜を使ったシンプルなレシピが好評で、テレビ、雑誌や書籍へのレシピ提供、イベント出演などを行う。YouTubeチャンネル「榎本美沙の季節料理」、Instagram(@misa_enomoto)、夫婦でつくるレシピサイト「ふたりごはん」も人気。著書『二十四節気の心地よい料理と暮らし』(グラフィック社)が2024年2月に発売、その他の著書に『榎本美沙の発酵つくりおき』(家の光協会)、『ゆる発酵』(オレンジページ)、『発酵あんことおやつ』『からだが整う〝ひと晩発酵みそ〟』(ともに主婦と生活社) 『ちょこっとから楽しむ はじめての梅仕事』(山と溪谷社)など多数。

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