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我が家の主役はリビングよりも「ダイニング」!

イデー 小林夕里子さんの【ダイニングでもっとくつろぐためのアイデア】丸テーブルが主役の空間づくり

2019.11.21

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限られたLDKスペース。本当はソファも置きたいのに、とにかくダイニングテーブルの存在感が大きすぎて、リビングの快適さを諦めざるを得ないのが現状……。それならいっそ、ダイニングを主役にしてはどうでしょう。食事をしたり、子どもたちが宿題をしたり、お茶を飲んだり。思えばダイニングテーブルは、家族が自然と集まる場所。大きなテーブルを中心にしたくつろぎの空間は、家族の距離を今よりも近く、楽しいものにしてくれます。

本日は、イデー VMD 小林夕里子さんの、みんなの距離が近くなる丸テーブルが主役のダイニングを大公開します!

 

狭くてもくつろげるテーブルまわりの空間づくり
我が家の主役はリビングよりも「ダイニング」!

イデー 小林夕里子さんのダイニング

やさしげなトーンの空間に"黒"をきかせて引き締めて

そこに誰も座っていなくても、丸いテーブルを囲んだ椅子同士が、なんだかおしゃべりしているようななごやかな空気。「アーコール」の椅子のうち1脚、「ルイス ポールセン」の照明、棚のディスプレイのいくつかに黒を差し込むことで、パステル画のようなふんわりした空気の中に、きりりとした雰囲気をプラス

 

みんなの距離が近くなる丸テーブルが主役です
小林夕里子さん(イデー VMD)

小林夕里子さん
全国にある「イデーショップ」のディスプレイを監修するVMD(ヴィジュアルマーチャンダイザー)として活躍。著書に『暮らしを愉しむお片づけ』(すばる舎)。

 

整然とさせすぎず、遊び心を。それが、くつろげる理由

キッチンと、ひと続きのダイニング。料理をしながらおしゃべりをするのにぴったりです。自分でおもてなしをするのはもちろん、料理上手な友達もいるから、気のおけない集まりでは、気づけば誰かがキッチンに入っています。そうなると、みんなが腰を落ち着けるのはこのダイニングスペース。

「ポイントは、丸テーブルを選んだことでしょうか。四角いテーブルだと、キッチンに立つ人に背を向けて座る人も。ところが丸を選べば、少し椅子をずらすだけで、みんながそちらに視線を移せます。テーブルにいるメンバー同士でも、自然と距離が近くなるので、なごやかな空気が漂います」

さて、この丸テーブルには、会話を楽しみやすいこと以外にもインテリアに及ぼす影響があります。

「部屋は四角、大抵の家具も四角。ここでひとつ、丸いものを持ってくるだけで、遊び心が垣間見られて、空間の印象がふんわりやわらかになるんです。小さな空間ほど、その効果は大きいと思います」

椅子選びも、あえて2種のデザインをミックスし、家族の人数分より多めに並べることが、インテリア的なアクセントに。そして、ダイニングから目に入る四方すべてのにぎやかなディスプレイが、食卓を囲む人の目を愉しませます。

整然とさせすぎず、ポイントでラフな要素を入れる。それが、おしゃれで居心地のいいダイニングづくりの秘訣です(小林夕里子さん)

LDに面するワイドスパンの窓が、この家に惹かれた理由。入居前のリノベーションで、細かく仕切っていた壁を取り払い、すっきり四角い空間に。LDK+ワークスペースで4等分するように再構成した



人数が増えてもOK。椅子は多めくらいがちょうどいい

2人暮らしながら、椅子はネットで探した「マルニ木工」のユーズドと、「アーコール」の計5脚。「アルテック」のスツールは一時的な物置き場にも。脚のデザインに特徴のある丸テーブルは福岡の「クランク」で購入

 

食卓横に好きなものをたくさん並べるなら、トーンをそろえる

テーブルすぐ横の棚はディスプレイスペース。どれも目にやさしいスモーキーなトーンで統一しているので、物が多くても落ち着いた印象。壁付けしたライトを灯せば、夜はさらにくつろげる雰囲気に

リビングやキッチンも食卓から目に入ることを考えて空間づくり

すぐ横のコンパクトなリビングとの間には、白いロッキングチェアを置き、空間をつなぐ。壁のアートやライトの角度は、食卓からの視線を考えて配置

 


物が増えがちなキッチンは、壁面を使い、収納&ディスプレイ。この空間は、赤をキーカラーにして


次回は、サリュコワ マリアさんの、小さなダイニングを素敵に見せる家具選びのアイデアをお届けします。

撮影/木村文平 イラストレーション/ヤマグチカヨ 取材・原文/福山雅美
詳しくは2019年LEE12月号(11/7発売)をご覧下さい。

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