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パパ育児オモテとウラ

【りゅうちぇるさん 育児インタビュー】パパも育児をするのはごく普通のこと。うれしいこともつらいこともシェアしています

2019.09.16

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「イクメン」という言葉も浸透してきて、もはや男性の育児参加も当たり前の時代。

そこでLEE10月号では、育児に積極的な男性に、「パパの育児」についてインタビュー! 発言の裏付けとして、妻にもコメントをもらい、「夫視点」「妻視点」それぞれの本音を探りました。

第2回目は、昨年、第1子誕生したばかりのりゅうちぇるさん。壮絶な夜泣き、イメージどおりにはいかないこと、夫婦円満の秘訣など、たっぷりうかがいました!

パパの育児オモテとウラ02
タレント りゅうちぇるさん|うれしいこともつらいこともシェアして

パパも育児をするのは、ごく普通のこと。うれしいこともつらいこともシェアしています

りゅうちぇるさん01
りゅうちぇる●1995年9月29日生まれ。モデル、タレント、歌手として活躍。初のアルバム『SUPER CANDY BOY』が好評発売中。公式インスタグラム(ryuzi33world929)も人気。2016年にモデルのぺこさんと結婚、2018年7月に第1子が誕生。

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パパ歴1年のりゅうちぇるさん。SNSでは、妻のぺこさんや、息子のリンクくんとの仲睦まじい写真をアップしたり、ぺこさんへの感謝や愛情を言葉にすることも多く、新たな“理想のパパ”として注目を集めています。

―――りゅうちぇるさんが、パパとしての自覚を持ったのはいつ頃?

「生まれてきて毎日一緒に過ごして、本当に少しずつパパになっていっているなと思います。

僕、子どもが生まれる前はこういうパパになるんだ、っていうイメージや夢がたくさんあったんですよ。外で一緒に遊びたいな、運動会楽しみだなとか。

でも、生まれてきたらまったくイメージどおりにいかない。楽しいことばかりを想像してたんですけど、実際は、これは小さくて口に入れちゃうといけないから捨てよう、避難グッズを揃えておかないとなど、感覚がすごくリアルになったんです。

こんなに危ないこと、大変なことがたくさんあるんだなと。妊娠中からぺこりんと育児雑誌を読んだり、ママさんYouTuberの動画を見たりして情報収集をしていたんですけど、現実は違うというのは、経験してみて本当に思います」(りゅうちぇるさん)

―――特に産後4カ月頃まで続いた“夜泣き”は、想像を絶する過酷さだったそう!

壮絶な夜泣きにびっくり!夫婦2人で交代に起きて対応

「よく3時間おきに起きるとかいうけど、これって授乳時間も入れての3時間ですよね。授乳に時間がかかったら、実質ママは1時間半ぐらいしか眠れないんだ! どうして教えてくれなかったの!?と(笑)。

これは、ぺこりんだけで対応するのは絶対無理だよね、と思ったものの、僕が、どうしても赤ちゃんの泣き声で起きられないんですね。だから、しんどくなったら遠慮なく起こしてね、と伝えて。ぺこりんがつらくなったら声をかけてくれるので、僕が起きて赤ちゃんを抱っこして、ぺこりんが少し寝て、また交代して……を繰り返していました。

よく男性は翌日仕事があるから、夜泣きの間は寝室は別で、という話も聞きますよね。僕は、やっぱり2人の子どもだから、すべてぺこりんにおまかせしますということはできない。うれしいことも、つらいこともシェアして当たり前だよね、という感覚で育児をしています」(りゅうちぇるさん)

―――聞けば聞くほど、うらやましいほどの“イクメン”ぶり。ただ、りゅうちぇるさん自身は、イクメンと呼ばれることに抵抗があるようで……。

「男性に対する“イクメン”と同じような言葉がママに対してもあればまだいいかなと思うのですが、パパがママと同じことをしたら“イクメン”と褒められるのは違うかなと感じます。

ストレートすぎるかもしれないけど、本当は、僕のしていることをしていないパパはパパじゃないと思います、ぐらいのことは言いたい。それだけ世間のパパは育児をしていないんだ、当たり前じゃないんだと痛感するし、世間と僕の感覚にはズレを感じますね。

SNSでも『夫にりゅうちぇるの爪のあかを煎じて飲ませたい』とかコメントをもらうことがあって、すごくうれしいんですけど、これもちょっと違和感。僕も、何もしないですぐにパパになったわけじゃなくて、ぺこりんとのやりとりの中で、少しずつ変わっていったと思う。僕を目指すとかじゃなくて、その家庭、夫婦なりの方法があるんじゃないかなと思うので、それを見つけてほしいなと思いますね」(りゅうちぇるさん)

言いたいことは我慢しない!夫婦げんかもよくします

―――夫婦で当たり前に協力して、育児をしているりゅうちぇるさん。ぺこさんとの円満の秘訣は?

「めちゃくちゃよく会話します! 子どものことだけではなくて、ちょっとした雑談もよくします。けんかもたくさんしますよ! ぺこりんが関西弁で口調が強いときがあるので『今の言い方きつかった』とか言って」(りゅうちぇるさん)

「ため込んじゃうとよくないので、お互い少しでも思ったら口に出しますね。これ、すごく大事だと思います。

言いたいことを我慢するのは、疲れてるとか言い合いになるのがいやだとか、面倒を避けたいからだと思うんです。

ため込んで爆発しても、僕は『あんたが言わなかっただけさ〜』って思っちゃう。だから、ぺこりんにも、思ったことは言ってほしいし、言いやすい雰囲気はつくっておきたいなと思います」(りゅうちぇるさん)

―――また、ぺこさんが、いつでも感謝の気持ちを伝えてくれることがうれしいとも。

「リンクと会わせてくれたパパにはすごく感謝してる、ありがとうと週1ぐらいのペースでたくさん言ってくれるんです!

僕も単純だから、こんなに言われると『そう? 掃除しようか? ごはん作ろうか?』となっちゃう(笑)。もしかしたら、ぺこりんが僕の性格をわかっていて『こう言っておけばOK』とか思ってるのかもしれないけれど(笑)、快く仲よくできる秘訣なのかもしれないですね」(りゅうちぇるさん)

―――取材後すぐに、1歳の誕生日を迎えたリンクくん。どんどん成長するわが子を見て、どんな育児をしていきたいと思いますか?

「自分が大好きな子になってほしいので、まずは親からの愛をいっぱい注いであげたいなと。あとは、型にはまらず、好きなことをしてほしいですね。

それには学校も大切だと思うから、自由な校風の学校をリサーチして、ある程度目星をつけてるんです。まだ1歳なのにと、さすがのぺこりんもドン引き(笑)。

でも、これから夫婦2人で東京で育児をしていくうえで情報は絶対必要だと思うので、早め早めに準備をして進めていきたいなと思いますね」(りゅうちぇるさん)



「パパの育児」そのウラでは? 妻のぺこさんに直撃!


1995年、大阪府生まれ。モデル、タレント。インスタグラム(pecotecooo)で日常や育児の様子をアップ。

 

 育児をしていて助けられていると感じることは?

私を第一に考えてくれる声がけに救われます

息子はもちろん、まずは私のことを考えてくれるところ。

行動もですが、「ちょっと休んだら」「(寝るときや別のお部屋でお仕事するときなど)何かあったらすぐ言ってね」「ぺことリンクに合わせるよ」「明日はこれだけおうちにいられるからね」などのふとしたひと言でとても救われます!

 

 夜泣きのときに、別の部屋に寝ようとは思わなかった?

絶対いや! りゅうちぇるも同じだと思います(笑)

申し訳ないけど、たとえりゅうちぇるが忙しくても、別に寝ようと思ったことは一度もないです。夫婦としてそれは私が絶対いやでした。きっとりゅうちぇるも同じ気持ちだと思います(笑)。

あと、息子がどんなに夜泣きしてもりゅうちぇるはほんっとうに起きないので、ある意味、気を使わずに済んで、同じ部屋で寝られたのかもしれません(笑)。私が疲れて声をかけたらもちろん起きてくれて、それはとても助かりました!

 仲よく育児をするために心がけていることは?

何でも伝えて心にモヤモヤがないように!

私もりゅうちぇると同じで、どんなに小さなことでも必ず伝えるようにしています。他人から見たらめちゃくちゃ細かいことでも伝えて、心に1ミリもモヤモヤがないようにしています。

また「ありがとう」を絶対絶対に言うこと。育児に関係なくても、例えば携帯を取ってくれたとか小さなことでも「ありがとう」は言います。自然にというよりは、心がけて言っていると思います。

子どもが生まれて寂しい思いをさせているから、と意識したことはないですが、息子が生まれてりゅうちぇるに感謝することも増えたので、「ありがとう」は思った分だけ口に出して伝えるようにしています。

あとは、その日の息子の様子を必ずりゅうちぇるに伝えること。写真や動画を見せたり、こんなことできたよと話したり。やっぱりりゅうちぇると私では息子といる時間はかなり違うので、100同じだけ知ることは難しいけれど、それをできるだけ100に近づけられたらと思っています。

 

 ぺこさんも夫婦で育児は普通のことだと思う?

「2人」の子どもなので、それは絶対!

子どもはママのものじゃなく、まぎれもなく「2人」の子どもなので、働く担当、子どもといる担当みたいになるのは寂しいなぁと思います。

それぞれの家庭でバランスはあると思いますが、夫婦は家事も育児も仕事も、助け合えたらいいな。

でも正直言って、私がもし男だったら、りゅうちぇると同じように行動できている自信はゼロです……(笑)。だからこそ、ほんっとうに尊敬して、感謝しています。

 

 りゅうちぇるさんに直してほしいところは?

10年後のことを考えて10分後は見ないところ

5年後、10年後のことはかなりしっかり考えるのに、5分後、10分後のことはなんにも考えずにぼーっと行動して、あたふたするところです(笑)。


撮影/菅原有希子 取材・原文/野々山 幸(TAPE)

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