FOOD

永久保存版!「絶対飽きないお弁当」の作り方

料理家ワタナベマキさんの飽きないお弁当の中身は…「シャケ×ゆで卵×サブおかず」!

  • ワタナベマキ

2019.03.17

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月曜は唐揚げ、火曜はシャケ…etcなど、好きなおかずなら、繰り返しで問題なし。ルーティンを決め、あとはアレンジ。もう、お弁当作りに迷いません! アレンジメニューと、役立つ冷凍&解凍ワザまで、ワタナベマキさんのテク満載です。

本日お届けするのは、鉄板おかずの焼きジャケと、作り置きできて便利な漬けゆで卵。
シャケは甘塩ジャケが手に入りやすく、味つけもしやすい。漬け魚にしておけば、焼くだけで大満足のおいしさ。下味は2パターン、アレンジも自在です! 漬けゆで卵は、漬け方のポイントから、味変バリエーションをご紹介。他にも色鮮やかなサブおかずまで、お気に入りをいくつか覚えて、あとは組み合わせ次第で怖いものなし!

 

お弁当は「繰り返し」でいいんです!
たとえば焼きジャケ弁当なら…

メイン、サブ、卵。「鉄板おかず」を少しずつアレンジして、組み合わせるだけ!

焼きジャケ弁当

 

この記事のINDEX
基本の焼きジャケ弁当
【メイン】基本のシャケの作り方「塩麹漬け」と「みりんしょうゆ漬け」
【卵】巻き込む卵焼きの作り方/焼きノリチーズ
【サブ】カラフルおかずの作り方/かぼちゃの大葉みそ和え

アレンジレシピ
【メイン】塩麹ジャケの大葉フライの作り方
【卵】漬けゆで卵の作り方/黒酢しょうゆ漬け卵
【サブ】カラフルおかずの作り方/にんじんとハムのラペ

メインの鉄板おかず
焼きジャケ

焼きジャケ
基本のシャケの塩麹漬け

材料・作りやすい分量
甘塩ジャケの切り身……2枚
塩麹……小さじ2
ごま油……少々

作り方
 シャケに塩麹をよくもみ込み、3〜4等分に切る。
 フライパンに油を入れて弱火で温め、シャケを焼く。焼き目がついたら返し、フタをして2〜3分焼く。

〈下味をつけた状態で〉
冷蔵庫で3日間保存可 冷凍庫で1カ月間保存可

 


 

基本のシャケのみりんしょうゆ漬け

材料・作りやすい分量
甘塩ジャケの切り身……2枚
みりん、しょうゆ……各大さじ1
ごま油、白ごま……各少々

作り方
 シャケにみりんとしょうゆをよくもみ込み、3〜4等分に切る。
 塩麹漬けの作り方(2)と同じように焼き、仕上げにごまを振る。

〈下味をつけた状態で〉
冷蔵庫で3日間保存可 冷凍庫で1カ月間保存可

 


お弁当ポイントその1

漬け汁は少なめに

漬け汁は少なめに
汁気が多いと解凍に時間がかかるので、漬け汁は少なめ。しっかりもんで味を入れる

 

蒸し焼きで中まで火を通す

蒸し焼きで中まで火を通す
少量なら、魚焼きグリルよりフライパンが手軽。フタをして完全に火を通せるのも安心

 


お弁当ポイントその2

《焼く前》の冷凍
使う分ずつざっくり分けて

使う分ずつざっくり分けて
保存袋に、使う分ずつ間隔をあけて並べ入れる。完全に凍るまで、折りたたんで冷凍すると取り分けやすい

 

《焼く前》の解凍
使う分をポリ袋に入れて

使う分をポリ袋に入れて
使う分を取り出してポリ袋に入れ、端がやわらかくなるまで水につける

3つの味で飽きない!
基本のシャケのアレンジレシピ

塩麹ジャケの大葉フライ
今回アレンジしたのはこれ
大葉の香りの和風フライ
塩麹ジャケの大葉フライ

材料・1人分
基本のシャケの塩麹漬け(焼く前のもの)……2切れ

A
・大葉の千切り……2枚分
・薄力粉……大さじ1
・水……大さじ2

揚げ油……適量

作り方
 ボウルにAを混ぜ合わせて衣を作り、シャケをくぐらせる。
 フライパンに揚げ油を深さ2㎝ほど注ぎ、中火にかけて170℃に温める。(1)を両面返しながらきつね色になるまで揚げる。

 


シャケのみりんしょうゆ漬けの甘酢あん

下味つきだから、手間なし!
シャケのみりんしょうゆ漬けの甘酢あん

材料・1人分
基本のシャケのみりんしょうゆ漬け(焼く前のもの)……2切れ
玉ねぎの薄切り……1/5個分
さやえんどう……2枚
片栗粉……小さじ2
酢……小さじ1
しょうゆ……小さじ1/2
ごま油……少々

作り方
 シャケに片栗粉をまぶす。さやえんどうはすじを取り、半分に切る。
 フライパンに油を入れて中火で熱し、(1)のシャケを両面色よく焼く。
 (2)に玉ねぎとさやえんどうを加えて軽く炒め、酢と水50mLを加えてひと煮立ちさせる。弱火にしてフタをし、約3分煮て、とろみがついたら、しょうゆを加えて味をなじませる。

 


シャケと大豆の卵そぼろ

メインを張れる贅沢そぼろ
シャケと大豆の卵そぼろ

材料・1人分
基本のシャケの塩麹漬け、またはみりんしょうゆ漬け(焼く前のもの)……2切れ
大豆の水煮……30g
溶き卵……1個分
白いりごま……小さじ1
酒……小さじ2
ごま油……適量
塩……少々

作り方
 フライパンに油を入れて中火で熱し、シャケを焼く。焼き目がついたら大きめにほぐし、大豆と酒を加えて炒め合わせ、端に寄せておく。
 フライパンのあいたところに油を少々なじませ、溶き卵を流し入れる。菜箸で大きく混ぜて炒り卵にし、シャケと大豆と合わせて炒め、塩で味を調える。仕上げにごまを振る。



漬けゆで卵

作り置きできるので、時間のない朝に助かります。そのまま入れてもよし、アレンジしてもよし。お弁当だから、ちょっとかたゆでに仕上げます。

 

基本のゆで卵
鶏卵3個は常温に戻す。鍋にたっぷりの水を入れ、中火にかける。沸いたら塩ひとつまみと鶏卵を入れ、約9分ゆでて冷水にとり、殻をむく。


漬け方ポイント

ジッパー付き保存袋を使う
漬け汁が少なめでも味がしみるよう、ジッパー付き保存袋を使うのがおすすめ。時々、卵の上下を返すようにすると、よりまんべんなく色づき、味もしっかりと入る

黒酢しょうゆ漬け卵
黒酢しょうゆ漬け卵
小鍋に黒酢、みりん、しょうゆ各大さじ3を入れ、ひと煮立ちさせる。粗熱が取れたら、ジッパー付き保存袋に入れ、ゆで卵をひと晩漬ける。

 


 

カレー味卵
カレー味卵
小鍋にカレー粉小さじ2、みりん、しょうゆ、水各大さじ3を入れ、ひと煮立ちさせる。粗熱が取れたら、ジッパー付き保存袋に入れ、ゆで卵をひと晩漬ける。

ともに冷蔵で7日間保存可

色鮮やかなサブおかずは大活躍!

大葉の香りでこっくり和風
かぼちゃの大葉みそ和え

かぼちゃの大葉みそ和え

材料・1人分
かぼちゃ……60g
大葉……2枚

A
・みそ、ごま油……各小さじ1
・白いりごま……小さじ1/2

作り方
 かぼちゃは2cm角に切り、さっと水にさらす。軽く水気をきって耐熱皿に入れ、ラップをして電子レンジ(600W)で約2分30秒加熱する。
 (1)が熱いうちによく混ぜたAを加えて和え、粗熱が取れたら大葉をちぎって加えて和える。

にんじんのほのかな甘味を生かして
にんじんとハムのラペ

にんじんとハムのラペ
材料・1人分
にんじん……1/2本(40g)
ハム……2枚
レモン汁……小さじ2
酒……小さじ1/3
塩……小さじ1/4
こしょう……少々
オリーブオイル……小さじ1

作り方
 にんじんは細切りにし、耐熱皿に入れて酒を振り、ラップをして電子レンジ(600W)で約1分加熱する。熱いうちにレモン汁と塩で和え、粗熱を取る。
 (1)に細切りにしたハムとオリーブオイル、こしょうを加えて混ぜる。


次回は、「前の日のおかず」をお弁当用にプチアレンジ!をお届けします。
詳しい内容は2019年LEE4月号(3/7発売)に掲載中です。

撮影/砂原 文 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美

ワタナベマキ

料理家

ケータリングをきっかけに、本、雑誌、広告などで料理を提案するように。デザイナーの夫、中学生の息子との毎日から生まれる実践的、かつ体に優しいレシピが好評。『ワタナベマキの10の定番弁当』 (扶桑社ムック)、『旬菜ごよみ365日 季節の味を愛しむ日々とレシピ』(誠文堂新光社)ほか著書多数。

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