クローゼットに夏服は揃っているはずなのに、着たい服がない･･･

コーデに行き詰まりを感じる８月。ファッションのプロはどんな風に夏コーデを楽しんでいるのでしょうか？

そこで、敏腕スタイリストの方々に、私服スタイルを取材！
すると、普段の着こなしやこなれ技の中に、夏のコーデ悩み解決のヒントが･･･さっそくチェック！

福田麻琴さん教えて！
定番派にぴったりの「ひとくせT」＆コーデが知りたい！

お悩み
Tシャツの着こなしがワンパターン化して物足りない！

「夏服の中で一番ベーシックなアイテムだからこそ、まずは何を選ぶかにこだわります」という福田さん。

今年愛用中というTシャツたちも一見ベーシック。
けれど落ち感のあるリネンやオーバーサイズ、ハイネックなど、どれもちょっとした工夫が施されています。

実はこの＂ひとくせデザイン＂を選ぶことが、鮮度アップの最初の一歩！
そんなこだわりの7枚の着こなしとともに、福田流のマンネリ解消テクを教えてもらいました。

 

こだわりの７枚をCHECK！

１　モノトーンロゴTシャツ／agnès b.（アニエスベー）
「フレンチ袖のコンパクトな黒T シャツの胸元に華奢なフランス語の手書き文字。プライベートでは苦手意識のあったロゴT も、これなら着こなせそうと思えた一枚。さすがアニエス！」

２　きれいめテラコッタTシャツ／12closet（12クローゼット）
「シンプルなＴシャツって便利な反面、生活感が出がち。そんなLEE世代の声にこたえて作りました。微光沢の上品な素材と色、ロールアップした袖、少し詰まりぎみの首元。一枚で絵になります」

３　リネン混ベージュTシャツ／BLACK BY MOUSSY（ブラック バイ マウジー）
「ちょっぴりグレーがかったベージュ。霜降りっぽい風合いにリネン混ならではの落ち感と素材に表情があるので、ベーシックなのに寂しく見えません。ひんやりとした肌触りも夏に最適」

４　ハイネック白Tシャツ／phlannèl（フランネル）
「大好きなショップ、ブルーム＆ブランチのオリジナル。ハイネックもフレンチスリーブの具合もほどよくて、いわゆる白T シャツとは一線を画する上品さと女性らしさが出せるお気に入りです」

５　杢グレークルーネックTシャツ／HYKE（ハイク）
「メンズライクな杢グレーの五分袖T シャツは、気になる上半身のラインを拾わないタフな素材感。ジャストサイズではなく、ゆとりのあるサイズ感を選ぶと、着こなしの幅がぐんと広く！」

６　黒ビッグサイズTシャツ／Hanes（ヘインズ）
「ビッグT シャツは＂少し大きい＂より＂すごく大きい＂ぐらいがいい！　そのほうが袖や裾のアレンジがしやすいし、おしゃれに決まります。これはプレミアムジャパンフィットのLLサイズ」

７　ゆるボーダーTシャツ／HusHusH（ハッシュアッシュ）
「この夏コラボさせていただいたボーダーT は、ボートネックとV ネックが楽しめる前後着用可能な2 Way。ピッチ幅を細めにして、きれいめに。定番ボトムとのコンビも今年らしく見えます」

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リネン混ベージュTはワントーン配色にまとめて

｢あれこれ考えず色をまとめるだけなのに、格段に洗練感がアップするワントーン配色。それがベージュとくれば、上品さもひときわ。一石二鳥以上の効果が狙える着こなしです」（福田麻琴さん）

グレイッシュなベージュTに合わせたのは、オフホワイトに近いベージュのワイドパンツ。あえてコントラストを抑えることで、柔和さと涼しげムードの一挙両得。バッグとサンダルの黒で、メリハリも抜かりなく。

Ｔシャツ／ブラック バイ マウジー　パンツ／コス　時計・ゴールド３ 連リング／カルティエ　バングル／フィリップオーディベール　黒石リング（右手）／アルポ　多石リング（左手）／ドレット　バッグ／メゾン エヌ・アッシュ パリ　サンダル／エーティーピーアトリエ

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ゆるボーダーTに小ぶりパールで気品を

｢ポイントは小粒のパールを選ぶこと！　リラックス感のあるボーダーＴとうまくバランスがとれて、ほんのりと女性らしさが漂います。きかせるよりなじませる感覚で」（福田麻琴さん）

ボーダーＴシャツにチノパン、バレエシューズというLEE世代におなじみの組み合わせに、パールのネックレスで気品を添えて。相反するアイテムのMIXも華奢で可憐な小粒パールなら、チグハグに見えずしっくり。T シャツの裾をインしてきちんと感を出すと、一層こなれて見えます。

Ｔシャツ／ハッシュアッシュ　パンツ／オアスロウ　ネックレス／ティファニー　靴／J&M デヴィッドソン

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ハイネック白Tはシルバーで清涼感を

「Ｔシャツってどちらかというと男性的なアイテムだと思うんです。それを特に感じる白Ｔのときは、必ずアクセサリーで女っぽさを足します。好きなのはシルバージュエリーのレイヤード。じゃらっと重ねてボリュームを出しても涼しげです」（福田麻琴さん）

さまざまなデザインのバングル＆リングを大胆に重ねて、手元に涼しげな存在感を。合わせたボトムはモノトーンチェックのフレアスカート。フィット＆フレアなシルエットで、さらに女性らしさを加えるのも普通見え回避に効果的。

Ｔシャツ／フランネル　スカート／ビューティ& ユース　帽子／エクア・アンディーノ　ピアス・シルバーリング・太バングル／ノーブランド　チェーンブレス／ティファニー　細いバングル／フィリップ オーディベール

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黒ビッグサイズTを＋黒小物で辛口仕上げ

｢ラフな印象の強いビッグサイズＴは着方や小物合わせに＂きちんと感＂を意識。袖をロールアップして、裾はタックイン。小物はＴシャツと同じ黒でまとめてピリッと辛口に。ここで欠かせないのがベルト。あるとないとでは全然違います！」（福田麻琴さん）

タックイン＆ベルトのきちんとした佇まいは、カジュアルなパンツにこそ効果を発揮！　女性が着るビッグT シャツのおしゃれ感はそのままに、余分なルーズさがそぎ落とされます。黒とカーキとサンダルのパイソン柄。使う色の数を抑えたことで、洗練された大人のスタイルが完成。

Ｔシャツ／ヘインズ　パンツ／12closet　ベルト／J&M デヴィッドソン　ピアス／ノーブランド　サングラス／アイヴァン 7285　バッグ／エルメス　サンダル／イザベル マラン

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きれいめテラコッタTにバックパックでスポーツMIX

「上品なテラコッタ色とほんのりつやめく生地。ブラウスのような雰囲気のきれいめなTシャツは、バックパックでハズして新鮮さを。スポーティ小物とのアスレジャーなMIXは、やっぱり頼りになります」（福田麻琴さん）

きれいめなT シャツのこなれ感アップを叶える旬のテイストMIXコーデ。黒のフレアスカートとの落ち着きのある配色に、バックパックの爽やかなオフホワイトが、格好の抜け感になって。

Ｔシャツ／12closet　スカート／ヴェルメイユパー イエナ　ピアス／ノーブランド　バングル／アルポ　リュック／マックパック

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杢グレークルーネックTの鮮度を復活させる黒のショートブーツ

「私にとって黒のショートブーツは季節感のない定番なのですが、みんながサンダルのところに履くとぐっと新鮮に見えるんです（笑）。グレースキニーでＴシャツとつなげて、グラデーションを楽しんでいます」（福田麻琴さん）

裾を前だけインしてメリハリをつけた杢グレーのT シャツから、グレーのスキニー、そして黒のショートブーツへ。美しいグラデーションが目を引く着こなし。上半身に明るいトーンを持ってきたので、足元がブーツでも重くならず、しかも細見えする最強コーデ。

Ｔシャツ／ハイク　パンツ・靴／アクネ ストゥディオズ　ピアス／ノーブランド　バッグ／エルメス

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モノトーンロゴTはフレンチシックが大人の正解

「ハイウエストデニムに華奢なヒールサンダル、一粒パールのピアス。リップやペディキュアには鮮やかな赤を。女度高めのフレンチシックな着こなしが、私のロゴＴ攻略法！」（福田麻琴さん）

「このＴシャツに出会うまで、実はロゴＴに苦手意識があった」という福田さんが選んだのは、手書き風ロゴを控えめに配した黒。無地感覚で使えるデザインです。さらに全体のシルエットや小物使いでフェミニンさを加えたら、気になるカジュアルや幼さは解消。一気に大人顏へ。

Ｔシャツ・バッグ／アニエスベー　デニム／ブラック バイ マウジー　時計／エルメス　サンダル／ネブローニ　ピアス／ノーブランド

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次回は、スポーティ小物の女っぽい取り入れ方を、フェミニンシンプルなスタイリングに定評のある吉村友希さんにうかがいます。

撮影／須藤敬一（ルポ）　魚地武大（TENT）（物）　ヘア＆メイク／TOMIE（nude.） 　取材・原文／鈴木絵美　撮影協力／S.Parissa
※スタイリストの私服のため、現在購入できないアイテムを多数含みます。詳しくは2018年8/7発売LEE9月号をご覧下さい。