LIFE

インテリアショップスタッフに学ぶ「理想の部屋」の作り方

色数を抑えたカラーリングで温かみとシャープさを共存

2016.11.15

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今、北欧も日本も、白、黒、グレーの色数を抑えたコーディネートを楽しむ人が急増中。
壁、家具、ファブリック・・・カラーリングはどうすればいいの?どこに取り入れたら素敵になる?
そんな疑問の声に応えるべく、第2回目も、モノトーンスタイルのお宅をご紹介!
北欧の名品家具に気軽にアクセスできると話題のショップ、アクタスの藤本さん宅からカラーテクニックやアイデアをたっぷりお届けします。

 

Monotone Room 2

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8年前、築二十数年の中古マンションを購入し、全面リフォームを行ったという藤本さん。ずっと憧れていた無垢材の床、それに合わせた清潔感のある白い壁。その空間を白や黒、グレーといったシックな色みの家具や雑貨使い、すっきりとしたインテリアにまとめています。

「色がたくさんあると落ち着かないし、色の配分や組み合わせ方も複雑になってしまいますよね。子供が小さいと散らかるのは当然なので、せめて見た目だけでも雑多な印象にならないよう、色数を抑えています」

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玄関には黒・白・銀色で統一した大小のフォトフレームをディスプレイ。こちらの写真は夫の慎治さんが撮影!

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落ち着いた雰囲気の一角。実は、娘の萌杏奈(もあな)ちゃんの「お絵描き用コーナー」なんです。グレイッシュトーンが大人な雰囲気を作り出しています。

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ダイニングテーブルにて。リフォーム時に床を風合いのある無垢材にしたため、天板はあえて透け感のあるガラス素材を採用しました。アルファベット文字が描かれたメラミンプレートは、アクタスでも人気のデザインレターズシリーズ。

他にも、ヤコブセンのセブンチェアや子供椅子のストッケ、デンマーク製のソファにイケアのマット……などなど。特にマニアというわけではないけれど、気づいたら家の中には、北欧製のものが数多く集まっていたそうです。

「私が選ぶ北欧デザインは、一点で強く主張するものではなく、他国製のものともさりげなく寄り添えるものばかり。たとえデザインはシンプルでも、不思議と洗練された印象になるのがさすがだと思います。色は白や黒、素材そのものの色を選んでおけば、テクニック的なことをあれこれ考えなくても、自然になじむ気がしています」と妻の幸子さん。

 

Kitten&Bedroom

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白とつや消しのステンレスを基調にしたシンプルなキッチンは、道具や調味料類をできるだけ表に出さず、すっきりさせるように。吊り戸棚はイケアで購入したもの。

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戸棚の中には、アラビアのカップ&ソーサーや、デザインハウスストックホルムのカップなどが。

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出したままでもサマになるストウブの鍋も、グレーをチョイス!

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寝室の家具類もアクタスで統一。グレーのワッフル地ブランケットをベッドスプレッド的に活用しています。

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ベッドサイドには、フォトフレームとブックカバーをかけた本、キャンドルなどで、モノトーンのコーナー演出を。

 

colouring idea

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子供椅子はふたりとも、黒のトリップトラップを。子供のおもちゃも、黒のネットバッグに入れてシックに。

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雑多になりがちな子供の絵は、黒×白のマスキングテープでフレームを作り、その中に飾るようにすると、落ち着いた印象に。

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長針と短針のみのウォールクロックに、気に入ったフォントの数字をプリントし、マスキングテープで貼り付けて。これは真似したい!

 

フォトフレームに写真や文字をレイアウトして、居間や玄関の壁に飾ったり、拾ってきた木の枝にオーナメントをぶら下げたり。ともすればシャープになりがちなシンプルな空間をほどよくやわらげているのは、随所に入れた「人の手」。

温かみの感じられる小さな工夫を、積極的に楽しんでいる様子です。


OSAKA JAPAN
2LDK 80㎡

妻39歳(『アクタス』WS営業部勤務)
夫40歳(会社員)
娘4歳、1歳

若い頃からのインテリア好きが高じ、十数年前、旅行関係の仕事からアクタスに転職したという、妻の幸子さん。そのためインテリアの主導権はもっぱら妻側ですが、夫の慎治さんも部屋の仕上がりには大満足の様子。


次回も日本から。1LDKで開放的な空間を作るコツをお届けします。

Photograph/Oskar Falck Coordination/Yuki Murata Composition&Original Text/Sayoko Kishiyama Taeko Ishii Noriko Tanaka
詳しくは2016年11/7発売のLEE12月号に掲載
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