娘が生まれてから、ぐっと身近になった絵本。
もちろん、娘が気に入って何度も読む本もあるのですが、一緒に読んでいるうちに「これ、私のほうが好きかも……」と思う本もちらほら。
言葉の響きがおもしろかったり、登場人物が愛おしかったり、ページを開くだけで季節の空気を感じられたり。
今回は、そんなわが家のお気に入り絵本をご紹介します。
読めば読むほど「わかってくる」!?
カーソン・エリス (作), アーサー・ビナード (訳)
『なずず このっぺ?』

虫たちの会話だけで物語が進んでいく、不思議な絵本。
最初に読み聞かせたときの感想は、
「……読みにくい。というか、よくわからない(笑)」でした。
というのも、この絵本に登場する虫たちが話しているのは、私たちの知らないことば。
まったく聞いたことがないオリジナル言語なのです。
最初は「???」だったのですが、娘が気に入って何度も読むことに。
すると、不思議なことが起こりました。
繰り返し読んでいるうちに、虫たちのことばの独特な響きやリズムが、なんだかクセになってくる……
さらに何度も読んでいると、絵や前後の流れから、
「あ、これはこういうことを言っているんだな」
と、なんとなく“虫語”がわかってくるんです(笑)
虫たちが話していることばは、すべて意味のあることばになっているそうで。
もしかして、「なずず このっぺ?」は「なに これ?」と言ってるんじゃない?!?
と、理解していくごとに、ストーリーの意味もわかってスッキリ!
子どもと一緒に予想しながら、理解できていくのが、なんとも楽しい。
もし、言葉の通じない国で暮らすことになったら、こんなふうに外国語を習得していくんでしょうね。
最初は「よくわからない」と思っていたのに、今では私もすっかりこの不思議な世界の虜。
読めば読むほどクセになる、ちょっと変わった一冊です。
愛すべきキャラクターに大爆笑!
アーノルド・ローベル (作), 三木 卓 (訳)
『ふくろうくん』

「がまくんとかえるくん」シリーズでおなじみ、アーノルド・ローベル。その作品のなかでも、私が大好きなのが『ふくろうくん』です。
主人公のふくろうくんは、ちょっぴり間が抜けていて、とっても個性的。そして、ひとたび「こうだ!」と思い込んだら、まっしぐら。
その性格ゆえに、ひとりで次々と事件(?)を巻き起こし、いつもなんだか忙しそう(笑)。
「いやいや、ふくろうくん、そうはならないでしょ!」
と思わずツッコミを入れたくなるような展開の連続で、まるでふくろうくんの一人コントを見ているよう。
渋めのイラストとのギャップもいいし、とぼけたふくろうくんの表情もおもしろポイント。読み聞かせながら、私のほうが大爆笑してしまいます。
(絵本でこんなに爆笑したのは後にも先にもこれだけ!)
でも、笑っているうちに、このちょっと不器用で一生懸命なふくろうくんが、たまらなく愛おしくなってくるんですよね。
子ども向けの絵本なのに、大人になった今だからこそ感じるおもしろさもあって。何度読んでも笑ってしまう、大好きな一冊です。
声に出すだけで楽しい!
斎藤 孝 (作)
『おっと合点承知之助 (声にだすことばえほん)』

「驚き桃の木山椒の木」や「あたりき車力」など、“付け足し言葉”をストーリー仕立てにした絵本です。
これは、はじめて読んだときから娘が大ハマり!
言葉の響きがとにかく楽しくて、声に出して読んでいるうちに、こちらまでなんだか愉快な気分になってきます。
「ことだま」という言葉もありますが、言葉って、声に出すことで気分まで変えてくれるような不思議な力があるのかも、と思いました♪
親子で笑いながら読めるのも、この絵本の好きなところです。
イラストにもストーリーにも勢いがあって、テンポよく読めるので、あっという間に最後のページへ。
読み終わるとすぐに、
「もう一回!」
とリクエストされることもしばしば。
声に出して読む楽しさを、親子で思いきり味わえる一冊です。
ページいっぱいに秋を感じる
いわむら かずお(作)
『14ひきのおつきみ』

「14ひきのねずみ」シリーズは、親子で大好きな絵本です。
季節をテーマにしたお話が多いので、今回は秋を感じる『14ひきのおつきみ』を借りてきました。
絵本を開くと、ページいっぱいに広がる秋の景色。
草花や虫、まんまるお月さま……隅々まで眺めているだけで、季節の空気をたっぷり味わえるところが大好きです。
物語を読むだけではなく、
「ここに虫がいるね」
「葉っぱの色が変わってるね」
なんて、絵を眺めながら娘と話す時間も楽しみのひとつ。
絵本が、季節を感じるきっかけになっています。
ちなみに、シリーズのなかで私が一番好きなのは『14ひきのさむいふゆ』。
雪の降る寒い日に、家のなかで家族みんながゆったり過ごす様子が描かれていて、読むたびにあたたかい気持ちになります。
ふっくら蒸したてのあんまんを食べたり、みんなでゲームをしたり。
外は寒いのに、家の中はぽかぽか。
ページをめくるたび、絵の隅々まで眺めたくなる、大好きな一冊です。
子どもと読むからこそ、好きになる本も

絵本って、ストーリーを楽しむだけではなくて、言葉の響きを楽しんだり、声に出して笑ったり、絵のなかから季節を見つけたり。
娘と一緒に読むようになってから、私自身も、子どものころとはまた違った絵本の楽しみ方を知った気がします。
そして不思議なのは、最初はそれほどピンとこなかった本ほど、何度も読むうちに好きになっていくこと。
「もう一回!」に付き合っているうちに、気づけば私のお気に入りにもなっていました。
秋の夜長、親子でゆっくり絵本を楽しむ時間もいいものですね。
【074 まみぃ】
074 - まみぃ
ライター / 神奈川県 / LEE100人隊
45歳/夫・娘(4歳)・猫2匹/手づくり部・料理部・美容部/インテリアやファッション、美容が大好きなインドア派。40代になってファッション迷子に。LEEを参考に、毎日がわくわくする大人メイクやファッションを模索中です。プチプラ率多め、きれいめカジュアルなテイストが好き。生活や心を整えるために手帳を活用しはじめて数年、すっかり沼にハマっています。40代からの自分をどう組み立てていこうかな?と理想をふくらませる時間が楽しい……!おうちでまったりが好きなので、心地よい空間づくりを意識しています。
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